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18歳でイラクで人質、今井紀明さんの考える参院選「10代の議員が生まれれば…」

withnews 7月4日(月)7時0分配信

 「若者も政治に関心をもとう」。選挙中、繰り返される言葉を聞いて、私(記者)はある人を思い出しました。 今井紀明さん。2004年、今井さんがイラクで武装勢力に拉致されたのは、18歳の時でした。高校卒業直後の春、現地の人の役に立ちたいと渡航し、人質に。自己責任を問われ、日本中から批判されました。今井さんだけではなく、教師や親の責任も問われました。あれから12年。今の社会は18歳を大人扱いできるのでしょうか。(朝日新聞大阪編集センター記者・伊藤あかり)

【画像】「税金返せ」「非国民」人質事件後、今井紀明さんに届いた手紙

12年前のイラク人質事件

 2004年のイラク人質事件。当時、今井さんを含め3人の日本人が、現地の武装勢力に拉致されました。犯行グループは、駐留する自衛隊の撤退を要求しましたが、日本政府は拒否しました。3人は9日目に地元イラク人の仲介で解放されましたが、「危険を承知で入国したのだから自己責任だ」と強く批判され、議論を呼びました。

 3人が無事に帰国してからも批判はやまず、今井さんは「自分の口から真実を語りたい」と解放から約2週間後に記者会見を開きました。

後輩からみても「意識高い系」

 私は、当時の今井さんを知っています。今井さんは、同じ高校に通うひとつ上の先輩でした。

 その頃は、9.11、アフガニスタン侵攻などがあり「戦争はとめられないんだなあ」という無力感があったといいます。学校の玄関前で1人で、劣化ウラン弾の危険性を訴える署名活動をし、休み時間は小難しい本を読む、今で言う「意識高い系」。近寄りがたく、学校でも飛び抜けて「すごい人」でした。

親や学校の責任を問う声

 当時、イラクに渡った今井さんへの批判には親や学校の責任を問うものが多くありました。私は「今井さんでも一人前扱いされない。18歳はまだ子どもで、大人の保護の下でしか考えてはいけない」と思ったことを、強烈に覚えています。

12年ぶりの再会 選挙は「気軽な気持ちで」

 そんな「18歳」に、選挙権年齢が引き下げられます。今井さんは今なにを考えてるのだろう。12年ぶりに再会しました。

 「せっかくの機会。気軽な気持ちで選挙に行ってほしいな」。今井さんは、別人のように穏やかな空気をまとっていました。

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最終更新:7月4日(月)7時0分

withnews

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