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富裕層がクラシックカー投資に熱視線 過去10年で「リターン490%」のワケ

ZUU online 7/3(日) 10:10配信

クルーザーや宝石、絵画など、富裕層や資産家に人気の「嗜好品」。富裕層がこれらを購入する理由は、高級嗜好そのものよりも、投資目的である場合が多い。資産価値があり、将来的にも価値があがる可能性も高く、投資に最適だからである。

その中で、いま注目されているのが、クラシックカーである。

■新車よりクラシックカーが人気

最近の投資動向を含めて、その人気の秘密を英大手不動産コンサルタント会社ナイトフランクが発表している「贅沢品投資指数(KFLII)」から探ってみよう。KFLII(Knight Frank Luxury Investment Index)はアンティーク家具や中国古陶磁、宝石、クラシックカーや絵画など10種類の贅沢品への投資リターンを数値化したものだ。

中でもここ10年での伸び率が最も大きいのが、490%増と飛躍的な成長を遂げているクラッシックカ―である。ベントレーの新車なども近代的な投資商品として人気だが、根強く安定したクラシックカーの需要には太刀打ちできないだろう。

■低リスク・高リターン? クラシックカー投資の世界

これまでの最高額は2014年に落札されたフェラーリ 250GTベルリネッタだ。1962年から63年にかけて1台1台ハンドメイドで製造された幻の車だ。3811万ドル(約40億円弱)の値がついている。

この記録にはおよばないものの、同車種で1956年に製造されたものが1320万ドル(約13億2000万円)で落札されている。ほかにも、1982年に10台のみ製造されたポルシェ956ワークススペックが、1012万ドル(約10億円)で落札されるなど、希少価値の非常に高いクラッシックカ―が、2015年は8台も資産家の手にわたっている。

ひと昔前までは、一部の熱狂的な車マニアの間で人気があったクラッシックカ―。現在、従来の純粋なコレクターに加え、資産価値を見出す投資目的の買い手が増えたことで、需要が大きく伸びている。車や骨とう品に限らず、過去に製造された商品は市場に出回る数量が限定されている。フェラーリ250GTに代表されるように、生産当初から少量限定とあれば、なおさら希少価値があがる。

仮に現在のクラシックカーブームが去ったとしても、それ相当の金額で引きとる買い手を見つけるのに、あまり苦労はないだろう。「低リスク、高リターン」の投資商品として、投資家の注目を集めているのだ。

■ワイン、芸術品なども倍以上の伸び率

そのほか過去10年間で高騰した商品は、年代物のワイン、コイン、芸術品などがある。ワインは241%と伸びている。その理由として、中国人資産家の間で大ブームとなった後下火になっていたボルドーワインが、2015年あたりからやや回復傾向にあることが挙げられる。

芸術品も226%増と、ワインに劣らずの伸びになっている。オークションの目玉として、ピカソの『アルジェの女たち』が1億7900万ドル(約189億6684万円)、モディリアニの『横たわる裸婦』が1億7000万ドル(約 180億1320万円)など、高額で売却されている。コインは特別注目を集めるニュースはなかったものの、コレクターも多いことから232%の伸びを示している。

宝石類は155%とさほど大きな動きはないが、中国人大富豪が購入した2つの希少なダイヤモンドが話題となった。「ブルームーン」と呼ばれる12.08カラットのブルーダイヤモンドと16.08カラットのピンクダイヤモンドである。それぞれ約4800万ドル(約52億8000万円)と約2850万ドル(約30億1986万円)で競り落としている。

■投資商品の人気はエリア次第

贅沢品投資の人気は投資対象によって、活発な地域が分かれる。クラッシックカ―などのコレクタブル品は欧州での需要が最も高く、アジアの需要が一番低い結果となっている。クルーザーを所有している資産家が多いのは太平洋、自家用ジェットはアフリカというのも、何となく納得できる結果だ。中国やブラジルといった新興国では、芸術品に投資する超裕福層が増えているという。

今後も富裕層の人口は今後2024年までにかけて34%増加すると見込まれている。贅沢品投資の需要は、増える可能性が十分あるだろう。2016年、すでにダイヤモンドはオークションで過去最高額を更新しており、贅沢品投資の今年の伸び率から目が離せない。(ZUU online編集部)

最終更新:7/3(日) 10:10

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