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浜口京子が吉田沙保里、伊調馨にエール「離れていても心はそばにある」

東スポWeb 7月3日(日)10時8分配信

 レスリングの元世界女王でアテネ&北京五輪銅メダリストの浜口京子(38=ジャパンビバレッジ)が激白だ。昨年12月にリオデジャネイロ五輪出場を断念すると表明。そのリオには、五輪3大会をともに戦い抜いた吉田沙保里(33)、伊調馨(32=ALSOK)が4連覇を狙って出場する。五輪開幕(8月5日)が近づくなか、浜口は“レスリングシスターズ”に緊急エール。戦いの場からしばし離れ、テレビやイベント出演で忙しい日々を送る「気合の申し子」が、レスリングそして恋愛など“今”を語った。

 ――代表選考につながる昨年12月の全日本選手権出場を取りやめたことで、リオ五輪はこれまでとは違う立場から見ることになった

 浜口:私、38歳になるまで常に戦ってたんですよね。五輪3大会、世界選手権にも15回出て、人生一度も立ち止まらなかった。4回目の五輪出場に挑戦する機会もあったけど、レスリング以外で人間として女性として勉強しなければいけないことがあるとも思っていた。自分の気持ちを確かめるために昨年10月に試合に出て、試合後に空を見上げたら爽快感、充実感がすごくあった。一度しかない人生、今と思い、一回思い切って立ち止まることを決めました。

 ――テレビ、イベント出演など活躍の場を広げている

 浜口:「表情がまったく違うね」「楽しんでいるね」と言われます。新たな人、場所と出会い、勉強させてもらっています。今、いろいろな競技を見たり、選手と話す機会がありとても楽しいし、素晴らしさを感じている。選手一人ひとりにドラマがある。みんなが輝いてる姿を見るのが本当に楽しみです。五輪が近づいて、選手たちはワクワクドキドキする気持ちや重圧もあると思う。3回出ているから、大変なことも分かる。レスリングをはじめ全競技、すべての五輪に関わる人を心から応援しています。

 ――五輪3大会をともに戦った吉田、伊調の2人はリオに出る

 浜口:2人とも姉妹というか家族みたいな感じですよね。沙保里は五輪も一緒の部屋で、緊張している雰囲気を互いに感じ合った。馨はこの間も少し会えましたが、今でも私と同じ美容室に通ったり、慕ってくれる。「今ごろこんな感じかなあ」といろいろなことが察知できるけど、離れていても心はそばにある。京子姉ちゃんは応援しているよ。あ、あとレスリング以外でも、3人の中で誰が最初に結婚するのかも楽しみですね(笑い)。

 ――結婚といえば、恋愛面は

 浜口:今までレスリングを最優先にしてきたからこそ、両親と一緒にいたからこそ、恋愛に臆病で不器用な私が、今の年齢で恋もできることが幸せです。それはレスリング一筋でこれまで来たからこそ。男性に対し、こういう人がいるんだ、ああいう人もいるんだっていろいろな発見がある。いろんな男性がいる中、「この人!」と思う方に出会うのが楽しみです。

 ――そんな浜口さんのこれまでを振り返る連載「獲物を狙う野獣の眼になれ!」が本紙4日発行からスタートする。38年間戦ってきたという人生とは

 浜口:私のレスリング人生、楽しさはほとんどなかったかもしれない。試合が終わった瞬間は楽しいし、充実感があるし幸せ。でもつらい練習をしないと、その楽しい気分は味わえない。それでもこの生き方をして良かった。ここまで強い気持ちの女性になれたし、レスリングという生きがいも見つかった。

 ――連載タイトルの意味は

 浜口:1997年、私が初めて優勝した世界選手権フランス大会の期間中に、父(アニマル浜口氏)が言った言葉です。詳しくは連載初回でお話ししますが、この言葉は私のレスリング人生すべてを表す言葉でもあると思います。

 ――最後に本紙読者に

 浜口:東スポさんは五輪、世界選手権、海外の試合、合宿すべて私のそばで取材して、読者の方に伝えてくださった。はっきり申し上げて、今回の連載は私の生きてきたすべてです。ぜひ私のレスリング人生を1か月間読んでいただきたいです。楽しみにしてください。連載が終わるとリオ五輪が始まります。京子からリオ五輪にバトンタッチ。レスリングチーム、日本選手団を応援してくださいね。

☆はまぐち・きょうこ=1978年1月11日生まれ。東京・台東区出身。父は元プロレスラーのアニマル浜口氏。水泳、ボディービルを経て14歳からレスリングを始める。96年の全日本選手権70キロ級で初優勝。翌97年には75キロ級に階級を上げて世界選手権金メダル。その後3連覇を含め5度の世界制覇を果たす。2004年アテネ五輪、08年北京五輪で銅メダル、12年ロンドン五輪11位。全日本選手権16度優勝は史上最多。170センチ。

最終更新:7月3日(日)10時8分

東スポWeb