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重厚な『未来編』に、学園コメディーのような『絶望編』。シリーズファンが驚きの声をあげた、『ダンガンロンパ3』先行上映会リポート

ファミ通.com 7月3日(日)21時41分配信

文・取材:編集部 世界三大三代川

●アニメでも『ダンガンロンパ』らしさ全開!
 2016年7月3日、東京・六本木のTOHOシネマ六本木ヒルズにて、『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』の“W先行上映会”が行われた。『ダンガンロンパ3』は、ゲームや小説、アニメなどで描かれてきた、希望ヶ峰学園シリーズの完結編を描くテレビアニメ。シリーズ最新の時系列であり完結の物語を描く『未来編』、シリーズの発端を描く『絶望編』の2編があり、『未来編』が2016年7月11日(月)、『絶望編』が2016年7月14日(木)に放映される。上映会には、『ダンガンロンパ3』の総監督・岸誠二氏、『ダンガンロンパ』シリーズの生みの親であり、『3』ではシナリオ原案・総指揮を務める小高和剛氏、そして『未来編』で雪染ちさを演じる中原麻衣さん、『未来編』で苗木誠、『絶望編』で狛枝凪斗を演じる緒方恵美さんが出演した。なお、本リポートには、『3』に関するネタバレはないので安心してお読みいただきたい(既報の七海の話を除く)。

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 上映会は、『未来編』の上映、中原麻衣さん&緒方恵美さん登壇によるミニトーク、『絶望編』の上映、そして岸誠二氏、小高和剛氏、中原麻衣さん、緒方恵美さんの4人によるトークの順序で行われた。この『未来編』、『絶望編』という上映順は、テレビの放映と同じ順序なのだが、以前小高氏が“『未来編』、『絶望編』のオンエアー順に観てほしい”と語っていたことを改めて実感する構成になっており、『未来編』だけ、『絶望編』だけでも楽しめるとは思うものの、両方が密接に絡み合う、交互に観ることを想定した内容になっていた。

 ネタバレなしで、それぞれの見どころを記すと、『未来編』は非常にシリアス。全編にわたって重厚な雰囲気が流れており、観る側も息を呑むような展開になっている。また、“人類史上最大最悪の絶望的事件”の片鱗が描かれているシーンなどは、シリーズファン必見だ。登場するキャラクターの多くが新キャラクターということもあり、それぞれの性格などを把握しようとしているうちに物語がどんどん進むなど、怒涛のように流れてくる情報量の多さは、『ダンガンロンパ』のゲームの終盤に近いイメージかもしれない。そんな中で、釘宮理恵さん演じる万代大作の見た目とギャップあるかわいらしい声は、会場でも笑いを呼んでいた。また、今作からモノクマ役を務めているTARAKOさんのモノクマも、とても馴染んでいるように感じた。

 一方の『絶望編』は、“絶望”の文字とは裏腹に、学園コメディーのようなドタバタ展開で、観客からも笑い声が多く出ている内容になった。希望ヶ峰学園77期生が初めてアニメで描かれるということも新鮮で、学園生活での姿はもちろん、それぞれの関係性も新たな発見がありそうだ。そして、既報のとおり、『絶望編』には七海千秋が登場する。上映会時点では、七海の登場は伏せられていたため、七海が登場するシーンで、観客から声にはならないものの、明らかに戸惑っている空気を発していたのが印象的だった。

 1話を見たかぎりでは、重厚な『未来編』がゲームの推理パート、明るい『絶望編』がゲームの日常編に近い印象で、実際にオープニングの絵柄もシリアスなものと、ポップなもので描かれているように感じた。しかし、『絶望編』の結末がどのようになっているのかはシリーズファンならばよく知っていることだろう。また、『未来編』にも多くの謎が提示されており、観た後の感想は「アニメになっても、『ダンガンロンパ』らしさ全開」という印象だ。この2編がどうなっていくのか、誰も物語の展開を知らない『ダンガンロンパ』のアニメは初になるため、非常に楽しみだ。

 合間のトークパートでは、それぞれのアフレコの雰囲気や、今後の物語の展望などが話題になった。……が、『未来編』、『絶望編』を観た人にだからこそ言えるネタバレが含まれた内容が主だったため、ここはまだ見ていない人も楽しめる部分をピックアップさせていただく。

 まず、『未来編』と『絶望編』の2編について、小高氏いわく、“『未来編』はブラックコーヒー、『絶望編』はミルクで、混ぜ合わせてカフェオレになる”と印象を語っていた。前述のとおり、シリアスな『未来編』、明るい『絶望編』ということだと思うが、混ぜ合わせたときの印象は本当にカフェオレのようなものになるのか……。引っ掛けの多い小高氏だけに、その意図はいったい? なお、現在公式ホームページには、『未来編』、『絶望編』の登場キャラクターが紹介されているが、それ以外にも『絶望編』に学園長の霧切仁が登場していたりと、ホームページには載っていないキャラクターが出てくるので、お楽しみにとのこと。また、上映会の締めとして、出演陣から最後のメッセージが送られた(本当は中原さんは、もう少しメッセージがあったのだが、一部ネタバレになるので省略させていただいた)。

小高氏 来週7月8日(小高和剛氏の誕生日とのこと!)に、『ダンガンロンパ害伝 キラーキラー』(講談社)の単行本が発売されるので、よろしくお願いします(『キラーキラー』は『ダンガンロンパ3』の“害伝”。詳細は→コチラ)。また、アニメを観て、Twitterなどで直接攻撃してくるのは控えてください(笑)。まだゲーム(『V3』)が控えていますので。

岸氏 これ以上言っちゃうと、ネタバレしかねない(苦笑)。1話を観ただけでも驚いちゃったでしょ? まだまだ驚く内容がありますので、ぜひ見届けていただければ。あと、小高さんと同じようにTwitterでの直接攻撃は控えてください(笑)。

中原さん 『未来編』、『絶望編』どちらも観て楽しんでください!

緒方さん 台本が来るたびに、「こう来るのか!」と新鮮な驚きのある作品です。このスタッフ、キャストでおもしろくならないわけがありません。最後まで期待して観てください。(緒方さんが歌う『絶望編』の)エンディング曲は、2番や落ちサビにいろいろと「おっ!」と思うものがあるので、ぜひ予約をお願いします!

 以上で、『ダンガンロンパ3』“W先行上映会”は終了。来場者には、クリアファイルとともに、希望ヶ峰学園シリーズのストーリーやキーワードをまとめた冊子“希望ヶ峰学園シークレットファイル”が配布された。この24ページの冊子は、週刊ファミ通2016年7月21日号(2016年7月7日発売)にも付録としてついているので、手に入れられなかった方は、週刊ファミ通本誌をチェックしていただきたい。

 ちなみに、この冊子は『3』の予習に最適だが、従来のシリーズに関する部分はネタバレ満載で、シリーズ作品の生存者の情報なども載っている。これは、『ダンガンロンパ』シリーズのゲームや小説を体験した人が『3』を観る前に振り返る、もしくは、『3』に興味があるけれど『2』や『絶対絶望少女』などのゲームをプレイしていない、『3』を放映までにプレイする時間がないという方に向けた冊子になっている。もし、これから『ダンガンロンパ』シリーズのゲームをプレイする予定がある方は、ゲームをプレイしてから読んでいただいたほうが、この冊子も、『3』も120パーセント楽しめると思うので、ご注意いただきたい。

 ついに希望ヶ峰学園シリーズの完結編放映まで、あと少し。2010年に発売された『1』から続く希望ヶ峰学園シリーズの完結をリアルタイムに経験できるまたとないチャンスだ。“希望が希望を殺す絶望の物語”である『未来編』、“絶望である希望の物語”である『絶望編』、シリーズファンの方はもちろん、興味がある方は、この完結までふたつの物語を毎週味わってほしい。

最終更新:7月3日(日)21時41分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。