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パナソニック、太陽電池パネル設置に新工法-4時間半で取り付け完了、時間半減で工事費用圧縮

日刊工業新聞電子版 7月3日(日)11時0分配信

 パナソニックは7月、太陽電池パネルの主力商品に屋根へ設置する作業時間を半減する工法を採用する。事実上の標準工法にして工事費用を圧縮し、国内の主戦場となる住宅市場で、シェアを引き上げる。海外比率も2016年度は前年度比10ポイント上昇の20%に拡大し、16年度下期の早い段階に太陽電池の主力生産拠点である二色の浜工場(大阪府貝塚市)を再稼働させる。市場縮小の逆風をはねのけ、前年度比26%増の69万キロワットを販売する。

 パナソニックは通常工法の半分の4時間半で取り付けを完了できる独自の「PS工法」を、7月21日発売の出力245ワットの太陽電池パネルにも採用する。PS工法は受注生産品の250ワットのパネルだけが対応してきた。量産品の245ワットにも広げて標準化する。

 同社は14年度、国内住宅市場で30%近くのシェアを獲得し、首位に躍り出た。しかし、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の需要が一巡し、海外勢も含めた競合が住宅市場を強化している。PS工法で太陽光発電システムのコストの2割を占める工事費を抑え、競合を引き離す。

 欧米では住宅市場に力を入れる。トルコ、インド、マレーシア、シンガポールでは倉庫や店舗の屋根向けの需要を掘り起こす。太陽光発電で施設の電力を賄う自家消費による電気代の節約を提案する。

 太陽光発電協会によると、15年度の国内出荷量は前年度比22.6%減の713万キロワット。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)による需要が一段落し、パナソニックも15年度の販売が同35%減の54万キロワットに縮小した。住宅市場のシェア拡大と海外市場の開拓で供給量を増やし、16年初めに休止した二色の浜工場を再稼働させる。

最終更新:7月3日(日)11時0分

日刊工業新聞電子版