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カラー映像の暗視カメラ事業強化 8月発売、シャープ・電子デバイスカンパニー

山陽新聞デジタル 7月3日(日)9時29分配信

 シャープ(大阪)の電子デバイスカンパニー(広島県福山市大門町旭)は、暗視カメラ事業を強化している。完全な暗闇でもカラー映像を見られるのが強みで、福山工場(同所)が開発し、従来より撮影範囲を広げた新機種を8月に発売。別タイプの投入計画も進めている。東京五輪を4年後に控えて犯罪やテロの抑止へ需要拡大が見込まれる中、夜間でも逃走車両や着衣の色が識別できる点をアピールし、国内外の工場やビル管理会社などに売り込む。

 同社の暗視カメラは、赤外線の一種で肉眼では見えない近赤外線を被写体に照射。被写体の色によって反射光の波長が違う性質を応用して色を再現する。実際の色よりやや薄いが、他社の赤外線カメラは0ルクスでは白黒映像しか撮れないという。同工場が国立研究開発法人・産業技術総合研究所(茨城県)と共同開発し、2014年11月に製品化していた。

 新機種は2代目で、初代と同じ円筒形でサイズは直径9センチ、長さ27センチ、重さ1キロ弱。15メートル程度だった近赤外線の照射範囲を50メートルに広げ、画素数を5割増の200万画素にした。LAN(構内情報通信網)やインターネットにも接続可で、遠隔地からパソコンやスマートフォンで現況をチェックできる。昼間は通常モード、夜間は近赤外線モードに自動で切り替わる。

 同工場で基幹部品の撮像センサーを生産、マレーシアの自社工場で組み立てる。目標は月産1千台。価格は今後詰める。さらに透明の半球に納めたドーム型カメラの投入も計画中という。

 シャープによると、監視カメラの世界市場は年5千万台。経営再建中の同社は、需要や価格が安定した事業所向け製品を強化しており、暗視カメラは成長分野と位置付けている。「世界でもカラー撮影できる製品はほとんどなく、高い競争力が期待できる。日本とアジア中心に売り込みたい」としている。

 電子デバイスカンパニーは福山工場と三原工場(三原市)で構成し、従業員1688人(昨年12月末現在)。スマホや自動車に搭載される小型カメラ、センサー、LED(発光ダイオード)なども手掛ける。

最終更新:7月3日(日)9時29分

山陽新聞デジタル

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