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将来の活躍に期待高まる! ガラスの超指向性スピーカーが登場

ギズモード・ジャパン 7月3日(日)23時10分配信

音響にこだわるすべての人へ。

Turtle Beach社のHypersoundシリーズから「The Glass」とよばれるスピーカーが登場しました。その主な特徴は、数層の透明なフィルムが重なったガラス製で、高度な指向性スピーカーであること。

The Glassの場合、音が聞こえる範囲はスピーカーの真正面。一般的な指向性スピーカーと同様に、可聴音波だけでなく超音波を発生させることで、特定の空間にいる人にだけ音がはっきりと聞こえる仕組みになっています。

これはきっと誰もが既存の家庭用スピーカーから買い替えたくなる製品...かどうかはさておき、The Glassに施された技術の将来的な活用方法には注目が集まっています。

というのもプレスリリースによれば、Turtle Beach社は、この技術をパソコン画面や自動車のフロントガラスといったガラス製品に採用したいのだとか。たとえば他の人が近くにいる職場や車内でも、イヤホンなしで好きな曲を大音量で聴ける...なんて近未来的じゃありませんか。

また、Hypersoundシリーズの他製品と同様に、The Glassは難聴の人々にとっても実用的なスピーカーです。鋭い指向性によって特定の空間で音を再生できるため、いかにもスピーカーのサウンド...というよりはヘッドフォンを装着したときのように聞こえるのだそう。同じ理由から、ATMなどプライバシーを確保する必要のある場でも大いに役立ちそうですよね。

とはいえ正直、高度な指向性スピーカーといえば、これまで日本国内でも話題になっていたのでそこまで珍しくない...という感想もあるのでは?

アメリカでは初期に市場参入したHolosonicをはじめ、2000年以降、多くの商業モデルが登場しました。ただそれから15年以上経っても、指向性スピーカーって家庭用として浸透するレベルにまだ達していないんですよね。

さらに、ガラス製という切り口で考えてみると、これもまたまったく新しいアイデアというではありません。ガラス製ってどこかおしゃれな一方で、壊れやすく、修理は高額なもの。それでもやっぱり、ガラス製のスピーカーって違った形で過去に存在しているんです。

さて、それでは「ガラス製」で且つ「超指向性スピーカー」という2つの技術をうまく組み合わせた状態ではどうでしょう?

米Gizmodoいわく、これまでに成功した例は、The Glassが初めてだといいます。もともとゲーム関連機器で知られていたTurtle Beach社ですが、こうした家庭用スピーカーに本格的にリソースを投下し始めたことの表れだと、改めて評価されています。

The Glassの試作品のお披露目は、世界最大級のコンピュータゲームの展示会である「E3」。ちなみにスピーカーとの位置によってどんな風に聞こえるかは、こちらのYouTube動画(https://youtu.be/4cd3Pm7XIZI)からでも体験できます。音響にこだわるみなさん、聞き心地はいかがでしょう?

Top image by Hypersound
Bryan Menegus - Gizmodo US

最終更新:7月3日(日)23時10分

ギズモード・ジャパン