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養育里親が体験発表 川崎

カナロコ by 神奈川新聞 7月3日(日)7時3分配信

 さまざまな事情で親元で暮らせない子どもたちを迎えて育てる養育里親の体験発表会が2日、川崎市幸区のこども家庭センターで行われた。市内の女性が里子との生活の苦労や喜びを話し、里親登録に関心を持つ夫婦ら16人が耳を傾けた。

 同市の主催で、里親でつくる市あゆみの会などの共催。施設から家庭的な養育環境への転換は国の方針でもあり、市は里親制度を普及啓発する目的で、体験発表会を前年度より2回多い年5回開く予定だ。

 この日は、市職員が被虐待児の里子が増えている現状や里親に対するサポート体制を説明した後、体験発表が行われた。

 40代の女性は夫と小学生の実子と暮らし、4カ月間の交流期間を経て1歳の男児を家庭に迎えた。「家に来た時は泣いてばかりだった」と振り返り、里親が嫌がることをする「試し行動」も繰り返したという。

 それでも女性は「しつけるとかではなく、ありのままに受け入れる努力をして愛情を持って接した」。男児の困ったような表情は次第にいたずらっ子の顔になり、女性の名前も呼ぶように。「行きつ戻りつだが、成長が感じられることは子育ての醍醐味(だいごみ)。夫も上の子も(里子との生活を)感謝している」と話した。

 同市内の里親登録は今年4月現在で123組。社会的養護が必要な子どもの里親委託率は20~23%で推移し、全国平均より高いが、高齢化も進んでいる。国や県は里親委託率を3分の1に引き上げる目標を掲げており、今後も登録を増やす必要がある。

最終更新:7月3日(日)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞