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給水船「道志丸」を見学 横浜港で山梨・道志村民ら

カナロコ by 神奈川新聞 7月3日(日)9時3分配信

 横浜への理解を深めて市民との交流を図ろうと、山梨県道志村の村民らが2日、横浜港の給水船「道志丸」(199トン)を見学した。かつて世界の船乗りから「赤道を越えても腐らない」と高品質をたたえられた道志川の水。その「道志」の名前を刻んだ船が半世紀近く活躍し、外国航路の大型船に水を供給し続けていることを初めて知り、感激する声が上がった。

 参加したのは生産農家や民宿経営者ら15人。船舶給水事業を行う横浜はしけ運送事業協同組合(横浜市中区)が本牧ふ頭(同区)に拠点を置く道志丸を案内した。

 1971年3月に建造された横浜港唯一の給水船で全長30メートル。最大360トンの水を積み、週に3回ほど大型貨物船に水を供給している。初代は大正期に給水用のはしけを引いていた曳船(えいせん)で、給水船は代々「道志丸」の名前を受け継いできた。

 農家有志でつくる「ひゃくしょう会」代表の杉本秀明さんは「初めて知ったことばかり。道志の名前で横浜港から船に水を供給していることを誇りに思う」と感慨深けな様子だった。

 見学会を主催した横浜ビール(同区)は、市内飲食店主らとともに道志村でワサビを栽培するなど地域ぐるみで交流を進めてきた。

 今年は市が道志村の山林を水源林としてから100周年。同社の中嶌拓哉さんは「道志村の食材を扱う飲食店を増やして交流を盛んにすることで、水を供給してくれていることへの感謝の思いを伝えたい」と話している。

最終更新:7月3日(日)9時3分

カナロコ by 神奈川新聞