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ラスト1周の大波乱、ハミルトンが2コーナーの同士討ちを制す。バトン6位と健闘

オートスポーツweb 7月3日(日)23時26分配信

 2016年F1第9戦オーストリアGP、7月3日に行われた決勝レースは、メルセデスのルイス・ハミルトンが今季3勝目を挙げた。2位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3位に僅差でフェラーリのキミ・ライコネン。最終周でチームメイトのニコ・ロズベルグに勝負を仕掛けたハミルトンが劇的な幕切れで今季3勝目、通算46勝目を手にした。マクラーレンは3番手からスタートしたジェンソン・バトンが6位入賞と健闘。フェルナンド・アロンソは完走できず、18位扱いとなっている。

ダメージを負いながら、フィニッシュしたロズベルグ

 上空が曇り空に覆われ、ところどころ雨粒が落ちていたものの心配されたほどの雨はなく、決勝は気温15度、路面温度26度、ドライコンディションのもとでスタートした。ハミルトンはポールポジションからから順調にポジションをキープしたが、フロントロウに並んだフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが出遅れ、バトンが2番手に浮上、後方にキミ・ライコネン、ヒュルケンベルグ、ロズベルグが続く展開となる。

 3周目、ピットレーンからスタートしたトロロッソのダニール・クビアトがマシンを止めてリタイア。ハミルトンは順調にレースをリードする後方で、ライコネン、ロズベルグ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが次々とバトンをオーバーテイクしていき、バトンは9周目に7番手でピットに向かう。続いて上位勢では10周目にロズベルグがピットイン、タイヤをウルトラソフトからソフトに交換し、ファステストラップを記録しながら再び追い上げていく。

 ハミルトンはウルトラソフトで走り続け、21周目にピットイン。タイヤをソフトに替えて4番手でコースに復帰。翌周にはライコネンもピットインしたため、ここでフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップに立つ。しかし27周目に入った直後、ホームストレート上でベッテルの右リヤタイヤが突然バースト。ベッテルはスピンを喫して、1コーナー手前でストップして戦線離脱。セーフティカーが導入され、ロズベルグ、ハミルトン、フェルスタッペン、レッドブルのダニエル・リカルド、ライコネンというトップ5で折り返しを迎える。

 レースが再開すると、ロズベルグとハミルトンはファステストラップを記録しながら同等のペースで周回。その差はつかず離れず、約1秒~2秒の間隔で周回が重ねられていく。後方では、ヒュルケンベルグにピットレーン速度違反のため5秒加算のペナルティが科せられ、予選までの勢いに陰りが見えている。バトンはザウバーのフェリペ・ナッセをかわして7番手に浮上。レッドブル2台はフェルスタッペンがリカルドの前方3番手を走行し、ライコネンは5番手をキープする。

 そして54周目、ハミルトンが2回目のピットイン。タイヤをソフトに交換してコースに復帰したが、2コーナーのブレーキングでミスを犯してタイムロス。その後ロズベルグがピットインすると、ロズベルグは2番手でコースに復帰、ハミルトンは3番手となってしまう。トップを走行するのはフェルスタッペンだったが、メルセデス勢をおさえきれず、ロズベルグ、ハミルトンにかわされて3番手に後退。ロズベルグはスーパーソフト、ハミルトンはソフトタイヤという状態でレースは終盤を迎え、コース上での一騎打ちの様相を呈していく。

 2台はバックマーカーを巧みに処理しながら、チェッカーへ向けて進んでいく。ロズベルグが逃げ切るのか、それともハミルトンがオーバーテイクするのか──。前方がクリアになり、完全に2台だけの戦いに固唾を飲む展開となったが、最終ラップの2コーナーで事件が起きた。ハミルトンがアウトからロズベルグに並ぶも、ロズベルグはインを譲らず、2台は若干アウトに寄りながら接触。ハミルトンはコース外に押し出され、ロズベルグはフロントウイングを破損。コースに復帰したハミルトンがトップに立ち、ロズベルグはペースダウンしながらフェルスタッペン、ライコネンにかわされて万事休す。そのままハミルトンがトップでチェッカーを受け、ドライバーズ選手権で、ロズベルグの153ポイントに142ポイントと迫り、差を11ポイントにつめた。

 2位にはフェルスタッペンが入り、初優勝を果たした第5戦スペインGP以来となる表彰台を獲得。3位ライコネンは今季4度目の表彰台。ロズベルグは勝利を逃し、くやしい4位。6位バトンは今季ベストの成績を記録した。7位はハースのロマン・グロージャンがロシアGP以来のポイント獲得。8位はトロロッソのカルロス・サインツJr.、9位はウイリアムズのバルテリ・ボッタス。マノーのパスカル・ウェーレインが10位に入り、F1初入賞。チームにとっても待望の初ポイントとなった。

 フォース・インディアのセルジオ・ペレスは周回遅れで、最終ラップにコースアウト。ブレーキを失ったためで、17位完走扱いとなった。ヒュルケンベルグ、アロンソは、ともに64周でピットに入り、マシンを降りている。ベッテルはロシアGP以来のリタイアとなり、ライコネンと選手権で同ポイントに並んだ。


[オートスポーツweb ]

最終更新:7月4日(月)18時12分

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