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思い出の店に悲劇 バングラテロで県出身男性

北日本新聞 7月3日(日)0時46分配信

 「大切な思い出の店でこんな悲惨なことが起こるなんて」。射水市鷲塚(小杉)出身の高政宏充さん(28)=東京在住、大学院生=は衝撃を隠しきれない様子で話した。2014年から今年3月まで国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として、首都ダッカの市役所に勤務していた。テロで襲撃された飲食店は、帰国前に同僚らから送別会を開いてもらった店だった。

 高政さんによると、この飲食店はパンやイタリア料理などを提供し、海外企業の社員らから人気を集めていた。高政さんも何度か利用したという。テロの報を受け知人のJICA職員や友人に連絡を取っているが「まだ返信がない人もいる。無事だといいんだが」と心配を募らせた。

 故郷での思いがけない出来事に不安を口にする人もいた。射水市小林(大島)で居酒屋を営むビモール・ゴメスさん(62)は、ダッカの出身。テレビで現地の映像を見て「ダッカでテロが起きるなんて」と驚く。

 日本人が事件に巻き込まれたことについて「バングラデシュの人は日本人に親しみを感じている。お世話になっている国の人がこんなことになってしまい悲しい」と話した。

 県関係企業ではYKKがダッカ市内にファスニングの生産工場を持っている。同社によると、工場は事件現場と離れているため、周辺に目立った混乱はなかった。広報担当者は「日本人社員全員の無事は確認できている」と話し、今後の対応については検討中とした。

北日本新聞社

最終更新:7月3日(日)0時46分

北日本新聞