ここから本文です

橋本清のズバッと剛速球~投げるところがなかった横浜ローズ~

ベースボールキング 7月3日(日)8時0分配信

元横浜のローズは苦手だった

 元横浜のロバート・ローズを今でも思い出す。僕が対戦した外国人選手で、最も嫌だった選手だ。まあ、とにかくローズに対しては、投げる球がなかったほど、強烈な思い出しかないですね。ボール球には手を出さないし、追い込んでからもアジャストしてくる。また、広角に打てると思えば、豪快なホームランも打つし…。もう、手の施しようがないバッターだった。投げる球がないって感じで、どこへ投げても打たれる気がしました。

 僕がすごく調子がいい試合があったんです。その試合でローズと対戦したんですが、自信を持って投げ込んだインコースの球を、簡単にホームランにされました。開いた口がふさがらないって、あの場面のことを言うんでしょうね。ローズには、打たれたイメージしか残ってないです。当時の横浜打線は、ローズの後にブラッグスというホームランバッターがいました。それでもローズの方が怖かった。ローズを避けて、ブラッグス勝負という感じでしたね。とにかくローズがいたおかげで、横浜は苦手だったですね。

現役選手では山田がスゴイ打者

 その現代版ローズが、ヤクルトの山田哲人。解説とかで彼のバッティングを見ますが、ローズ以上かもしれない。山田選手も、投手目線で見たら「投げるところがない」です。誘い球には乗ってこないし、インサイド打つのは天才的だし。投手としてはどうしようもないですよ。

 たとえば満塁で、山田を迎えたら。さあ、どうするのが正解か。ホームランなら4点、三塁打なら3点…。マウンドの投手は、もうパニックですよ。僕が仮に、そのマウンドにいたら…。今の山田選手なら、押し出しのほうがマシ。1点はOKでしょう。

 とにかく今の山田は、投手としては当たりたくないというのが本音だと思います。せめて当たるならランナーがいない場面。ランナーがいない場面なら“勝負”ですけど、投げる球がない。当ててもいいくらいのインコース攻めとかが選択肢でしょうけど、インコースを打つのが、めちゃくちゃ上手いですからね。僕なら、どうするかって?もちろん…逃げます。歩かせますよ(笑)。 

文=橋本清(はしもと・きよし)

BASEBALL KING

最終更新:7月10日(日)7時56分

ベースボールキング

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合9月30日(金)