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今年はモンサンミッシェルからスタート!…山口和幸のツール・ド・フランス日記

CycleStyle 7/4(月) 11:22配信

ツール・ド・フランスの開幕地であるラ・マンシュ県に到着したのは大会前日、7月1日の午後だった。

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すでにチームプレゼンテーションは前夜に終わっていて、取材陣のなかでは一番遅い入りである。だって大会日程が23日間もあるイベントなので、できるだけ短い日程で取材したいからね。

■今年もツール・ド・フランスが始まる

当サイトで毎週水曜日に公開する連載コラム【山口和幸の茶輪記】で紹介したこともあるが、ツール・ド・フランスを追いかける際に使用するクルマは、外国人の免税特権で購入できるフランスメーカーの新車だ。帰国時に売却するのでその差額が使用料となるが、円高の今年は25日間の利用で10万円程度。

車種はルノーのメガンヌ・ベルリン。毎年マイナーチューンされているので、改良された部分がよく分かる。ちなみに今年はエコモード表示がインパネに付加した。
第103回大会の注目どころは世界遺産モンサンミッシェルの前から第1ステージが出発することだ。ところが開幕地はラ・マンシュ県全体であり、開幕拠点となるのはもっと大きな町、モンサンミッシェルから北に100kmほどいったサンローである。ということですべての大会関係者はまずサンローへ。

ここでIDカードや車両ステッカーなどを入手してレース随行の準備を整える。モンサンミッシェル観光もしたかったが、多分第1ステージのスタート前にちょっと見る程度に終わりそうだ。
サンローでボクもIDカードなど必要なものを入手すると、午後3時には新城幸也の所属するランプレ・メリダの滞在ホテルに移動して記者会見へ。6度目の出場となる新城はシーズン当初の大腿骨骨折から奇跡の復活を果たし、自信満々で乗り込んできた。

「大腿骨が折れて歩けなくても自転車には乗れるでしょと…。6月レース復帰を目指してそれが実現したときは、こうもうまくいくとはと感じた。追い込まれるとやるタイプなので」
第2ステージは開幕拠点のサンローをスタートし、ノルマンディー地方の最北端に位置するシェルブールを目指す。ボクはかれこれフランスに800泊しているが、唯一訪れたことのない著名都市がこのシェルブールで、今回の訪問によって完全制覇となる。お土産に雨傘を買って帰ろうと思う。

いずれにしてもツール・ド・フランスは長丁場で、流れをつかむのに1~2日を擁する。四半世紀以上も取材しているが、毎年のように序盤は浮き足だってかなりバタバタしてしまう。新城も同じようなことを言っていた。

「毎年、最初のピリピリ感にやられないように2、3日で順応するようにしたい」

ツール・ド・フランスは1区間でも勝てば後世にまで実績として残るので、だれもがチャンスをうかがって集団前方の位置取りでストレスフルに走るのだという。とりわけ序盤は平たん区間で平均速度も高く、落車の危険性もつきまとう。有力選手でもアクシデントによって10分のロスを強いられることもあるという。長丁場をしのぐには最初の入りが重要というわけ。経験豊富な新城ならではのコメントである。

最終更新:7/5(火) 14:43

CycleStyle