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同世代 日ハム・大谷と阪神・藤浪の明暗のなぜ?

THE PAGE 7月5日(火)5時0分配信

 共にプロ4年目を迎えた日ハムの大谷翔平(22)と阪神の藤浪晋太郎(22)が明暗をくっきりと分けてしまっている。大谷は、3日のソフトバンク戦で「1番・投手」でスタメン出場して、先頭打者初球アーチが決勝点となり、投げては8回5安打無失点という球界を激震させるワンマンショーを実現。開幕当初は、勝てなかったが、現在、7連勝中で、8勝4敗、防御率1.90(リーグ3位)の堂々たる数字を残している。
 打者としても打率.339、10本、25打点の主力級の数字だ。

 一方の藤浪は、開幕から3連勝したが、6月2日の楽天戦で完封勝利して以来、ここ4試合、白星から遠ざかっていて、1日の中日戦では5回二死までパーフェクトピッチングをしていながら自らのミスをきっかけに崩れビシエドに痛恨のアーチを浴びて星勘定は4勝4敗と並んでしまった。防御率3.18は、リーグ7位。首位ソフトバンクに3タテを食らわせて、6.5差に迫った日ハムと、2ゲーム以内に2位以下の5チームが混在する中で最下位に落ちた阪神とのチームの勢いの差は、この2人のエースの差と言っても過言ではない。

 阪神の坂井オーナーは、金本監督、掛布2軍監督と、それぞれ会食の席を持って、今後の指針について意見交換を行ったが、その中でもとりわけ藤浪の状態を心配していたという。

表を見てもらうとわかるが、ルーキーイヤーに藤浪は2桁を勝ち、通算勝利では藤浪が6勝上回り、2年目、3年目は、ほぼ両者は優劣つけがたいほどの数字を残してきた。昨季も大谷は15勝5敗で藤浪は14勝7敗である。さらなる飛躍が期待された今季のはずだったが、なぜ2人は、こうも明暗を分けることになったのか。

 昨季と今季のサイバーメトリクスのデータを見てみる。
 大谷は、被打率がリーグでただ一人1割台でトップの.190だが、それでも、昨季の.180より悪い。クオリティスタート(6回自責3以内)の確率を示すQS率は、72.72%から80%へとアップ。制球力の目安となる「BB/9」(9回あたりに何個の四球を出したかの数値)は、昨季の2.58から3.06と悪くなっているが、特筆すべきは、走者を出した後の粘り強さを示す「LOB」(残塁率を示す指標)が、78.30%から81.52%へとアップしている点だ。

 つまりピッチングを覚え粘り強さが出ているのである。
 ピッチングを覚えた点で言えば、球種の割合で、ストレートのパーセンテージが昨年よりも若干減り、その分、スライダーと昨年まではほとんど投げていなかったチェンジアップの使用が増えている。3日のソフトバンク戦でも、ストレートを狙われていると察知すると、変化球主体の組み立てに切り替えていた。163キロを今季何度もマークしながらも、力任せのピッチングという傾向は見られなくなっている。

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最終更新:7月5日(火)7時8分

THE PAGE

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