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30代でもなる? 「若年性脳梗塞」事前の予兆4つのチェックポイント

ZUU online 7月4日(月)6時10分配信

脳梗塞(こうそく)や脳出血、くも膜下出血といったいわゆる脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりして出血する病気だ。60歳以上に多く発症し、70~80代でピークを迎えるため、高齢者の病気と思いがちだが、脳梗塞は、実は40代以下でも起こりうる疾患である。

通常の脳梗塞の場合、主な原因は動脈硬化。肥満や高血圧、脂質異常などによって動脈硬化が進み、脳梗塞が引き起こされる。

■「首を回すクセ」で血管は損傷する

これに対し「若年性脳梗塞」は、動脈硬化以外の様々な原因で引き起こされる。「首を回すクセ」や、「スポーツや事故などで頭部や首に強い衝撃を受ける」などによる血管の損傷もその一つ。また、血管や心臓、免疫系の病気といったその人がもともと持っている血管障害なども原因と指摘されている。

そのうち因果関係が比較的はっきりしているものとして「奇異性塞栓症」や「もやもや病」がある。

奇異性塞栓症は、足などの静脈系にできた血栓が脳血管系に移動してしまう病気。もやもや病は脳の毛細血管が拡張して網の目のように広がるもので、血管造影検査で、もやもやした煙のように見えることが名前の由来だ。

■脳梗塞の「警告発作」、4つの前兆に注意

これらの病気には、脳梗塞の前段階ともいえるサインが前触れもなく突然、現れることが特徴だ。それが一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる4つの症状である。

1. 半身の麻痺(手足や顔の一部が自分の意志で動かせなくなる)
2. 感覚障害(しびれや脱力感、思った通りに体が動かしにくい)
3. 言語障害(ろれつが回らず、言葉が出なくなる)
4. 視覚障害(片目だけが見えにくくなる、片側にあるものが見えなくなる)

こうした症状は、24時間以内に一旦なくなり、人によっては油断して放置してしまう。その結果、3カ月以内に15~20%の人が脳梗塞を発症してしまうというデータもある。明らかに脳梗塞の前触れ、「警告発作」であるという認識で、すぐに専門医を訪ねるべきだろう。

■脳卒中を疑うアクト・ファストキャンペーンも有効活用

最近は、簡単に覚えることができるFASTという標語で、脳梗塞を含む脳卒中を疑うための「ACT-FAST(アクト・ファスト)」キャンペーン運動が展開されている。

これは顔のまひ(Face)、腕のまひ(Arm)、ことばの障害(Speech)の頭文字を組み合わせたもの。Tは発症時刻(Time)のことで、3つの症状の有無と発症時刻を確認して、一刻も早く救急受診するよう呼びかけるスローガンだ。

こちらも具体的なチェック法があるので分かりやすい。Faceの場合、口を広げて「イー」と発音したときに、片側しか口角が上がらない。Armの場合、両腕を肩の高さまで上げたとき、片側が下がってきてしまったり上がらなかったりする。Speechの場合は、簡単な言葉でも、ろれつが回らず上手く言えないなど1つでも当てはまるものがあったらすぐに受診すべきだろう。

■肥満によるメタボ、リスクは大きい

今の30-40代は「飽食の世代」とも言われる。肥満によるメタボになりやすく、動脈硬化のリスクは60代以降より大きくなる懸念があるという。

これは、食生活の欧米化が進んだ70年代以降、「脂質」の摂取量が増加傾向になったためで、対策として脂っこいものはできるだけ控え、日頃から血流を良くする生活習慣で、血栓のできにくい体質維持を心がけることだ。

また血栓予防に効果的な食べ物を積極的に摂ることも必要である。納豆のネバネバ成分、ナットウキナーゼや青魚に多く含まれるDHAやEPAもコレステロールなどを減少し、血液の凝固作用を抑えることなどで良く知られている。

基本の予防策としては、「定期的な血圧測定」「血糖値の管理」「適度な運動」「アルコールを摂り過ぎない」「タバコをやめる」――が考えられる。当たり前といえば当たり前のことばかりだが、なかなかすべてできている人はいないだろう。

若年性脳梗塞の場合、働き盛りの大黒柱が突然倒れることになるため家族の負担も大きい。それだけ責任があるということを自覚して予防に努めたい。(ZUU online編集部)

最終更新:7月4日(月)6時10分

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