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バンドを始めた理由はひとつだけ!『はじまりのうた』監督、ルーツを語る

シネマトゥデイ 7月4日(月)4時0分配信

 ブロードウェイでミュージカル化された『ONCE ダブリンの街角で』(2006)やキーラ・ナイトレイがみずみずしい歌声を聴かせた『はじまりのうた』(2013)に続き、アイルランド・ダブリンを舞台にした半自伝的な映画『シング・ストリート 未来のうた』が9日に公開されるジョン・カーニー監督。音楽を中心に据えた作品で高い支持を得るカーニー監督作品の、独自の魅力に迫ってみた。

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 カーニー監督は『ONCE ダブリンの街角で』に主演したミュージシャン、グレン・ハンサードがフロントマンを務めるロックバンド、ザ・フレイムスの初期メンバーとしてベースを担当、バンドのミュージックビデオの監督をしていた経歴を持つ。

 親友でもあるグレン・ハンサードが音楽も担当し、ダブリンのストリートミュージシャンにふんした『ONCE ダブリンの街角で』は低予算の小品ながらも世界的ヒットとなり、アカデミー賞歌曲賞を受賞。翻案されたミュージカル舞台は2012年のトニー賞で主要8部門を独占。次作の『はじまりのうた』にはキーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、マルーン5のアダム・ラヴィーンらスターが名を連ね、第87回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。

 『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』に共通しているのは、名もないミュージシャンたちに寄せる愛情と、音楽が結びつける絆から珠玉の物語を紡ぎ出すストーリーテラーの妙。過去に「音楽映画専門とは思われたくない」と発言したこともあるが、音楽と映画を自然体で結びつけることができる稀有な名手として評価を集めている。

 最新作『シング・ストリート』ではカーニー自身が音楽を始めた1980年代のダブリンを舞台に、好きな女の子に近づきたくてバンドを結成してしまう14歳の少年コナーの青春を描いた。「着想は僕の実体験だけど、内容はあくまでもフィクション」と前置きしつつ、「モテたくてバンドを始めたのは本当。でも、そうじゃないバンドマンなんているかい?(笑)」と少し気恥ずかしそうに、劇中の主人公との共通点を認めるカーニー監督。バンドを組もうと決意するきっかけになった女の子については「今では音信不通で、映画を観てくれたかどうかもわからない」とのこと。

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最終更新:7月4日(月)4時0分

シネマトゥデイ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。