ここから本文です

阪本奨悟 ミュージシャンと役者を両立しながら紡いだメッセージ/インタビュー2

エキサイトミュージック 7月4日(月)22時30分配信

 
■阪本奨悟/Mini Album『Fly』インタビュー(2/2)



今の自分のすべてがここに凝縮されています

【この記事の関連画像をもっと見る】

――そういう時期も乗り越えて、ついに1stミニアルバム『Fly』がリリースとなります。CDが出せると決まったときは、どう思いました?

阪本:嬉しかったですね。過去にもCDを作ったことはありましたけど、色々なスタッフさん、プロデューサーさんと制作していくことで、自分にいろんな面があることに気付けたり、毎回一緒に作業ができるっていうのもすごく楽しみでした。

――こんな作品にしたいとか、こういう曲を入れたいとかのビジョンはありましたか?

阪本:出来上がったものがそうなっていると思います。100%の自分というか、今の自分のすべてがここに凝縮されています。制作の中で、プロデューサーさんやスタッフさんと話し合って、自分ってこんな人間なんだなって改めて気づいたり、こういうことを言いたいんだって思ったり、そんな成長に繋がる経験になりました。

――具体的に曲作りはどんな形で進めて行ったんですか?

阪本:パッと降りてきたイメージから形にして行きます。ギターでコードを何となく弾きながらメロディを作って行くこともありますし、先に歌詞と段取りを脚本みたいに書いてから、メロディを当てはめて行くこともありますね。

――決まった方法があるわけではないんですね。

阪本:全然決まっていないですね。その都度いいアイディアが生まれればそれを形にしていくので。それが詞だったら、その詞が持っている体力というのか、その言葉に惹かれて、その感動をメロディで表したり。それはもうさまざまです。いいと思えば、それをどうにか曲につなげてっていう感じです。

最終的には聴いてくれた人の背中を押せる、力になれるメッセージを書きたい

――表題曲の「Fly」はどのように作って行ったんですか?

阪本:最初にプロデューサーさんとコードをざっくりとつけていて、そこに僕がメロディを乗せて行きました。そういうやり方は初めてだったので、すごく楽しかったです。自分が出したメロディをプロデューサーさんが「それいいね」とか、「そこをもうちょっとこうしない?」とか、そういうアドバイスを頂きながらやって行きました。

――歌詞にはどんな思いを乗せたんですか?

阪本:自分自身、路上ライブなど、本当に地べたからスタートしているので、そういうものを表せる曲にしたかったです。今までの自分を表せていて、それがなおかつ未来への希望のメッセージになれるような。最終的には聴いてくれた人の背中を押せる、力になれるメッセージを書きたいというのは一番にありました。

――いわゆる空を飛ぶ感じとか、そういう雰囲気についてはどの辺からイメージが湧いてきたんでしょうか?

阪本:これはサナギをイメージして書いていました。そこから成虫になって、翼はあるんだけれども、まだうまく空を飛べない姿っていうのを、自分と照らし合わせて書きましたね。

――今作の収録曲には「Fly」を筆頭に、聴く人の背中を押すメッセージが多いなと感じたのですが、「オセロ」だけはちょっと異色ですよね。

阪本:これは最初にスタッフの方々と話している中で「ブラック奨悟を出せるものもあってもいいんじゃない?」っていうふうに話しをして、自分が思うところの一歩先に踏み込んでみたいと思って書きました。

――とはいえ、希望はあるというか、単にダークなだけではない気もしました。

阪本:「Fly」の場合は、こういうことを伝えたいんだっていうのがストレートに入ってくる曲だと思うんですけど、「オセロ」には含みがあるというか、パッと見では伝わらないニュアンスがいろいろあるんです。最後の<見ないでいようか>っていうフレーズも、「見捨ててしまえばいい」という意味にも取れるし、「いや、それじゃダメなんだ」っていう意味にも取れる。受け取る人の気持ちによって、意味が変わるようにしました。

――今回の一枚を通して、表現したかった奨悟さんが思う“自分”ってどんなものですか?

阪本:自分の将来に憧れを持っていて、それを追いかけながら今、こうやって活動をしてるんですけど、当然辛いこともたくさんあって。その憧れと、今の自分との距離があまりにかけ離れていることを感じたりもするし。でも、自分を信じる強さが未来につながっていくと思っていて。そういう思いを詰め込めた一枚だと思うし、その一番の思いが「Fly」という曲に込められいると思います。何か新しいことを始めたり、夢があって、それに向かって頑張ってる人にとって、大事にできるメッセージになれる一枚になれたらなって思います。


自分を表現するってことでは、歌も芝居も変わらないと思う

――現在の活動についてもお聞きたいんですけれども、今はミュージシャンと、一度はやめた役者の活動を両立されてますよね。

阪本:僕自身の感覚としては二つともすごく似てるんです。自分を表現するってことでは、歌も芝居も変わらないと思うんです。いろんな役ができれば、それは役者としての武器になりますし、それが僕自身に染み込めば、その感覚が歌詞につながったり、曲作りのインスピレーションになったりするので。両方本気でやって行きたいと思ってます。

――先日まで出演されていたドラマ『ラヴソング』(フジ系)では、事務所の先輩でもある福山雅治さんと共演されてましたが、奨悟さんにとって、役者とミュージシャンで成功されている、憧れの存在でもありますよね。

阪本:たくさんお話しさせていただきました。「どんな音楽をやりたいの?」って聞いてくださって、自分がやりたい音楽のこととか、こういう感じのアーティストが好きだとかもお話しました。福山さんが当になんでも知っているので、いろいろと教えてくださって。本当に勉強になりました。

――現在、各地でフリーライブを行う、【全国阪本化計画】も実施中ですけど、手ごたえはいかがですか?

阪本:本当に楽しいです。今この企画で、ショッピングモールやインストアでライブしているんですが、そういう場所って僕を知らない人や、音楽に全く興味の無い人もいたりして、そういう方にまで聴いて頂ける機会が持てるってスゴイなーって思って一つひとつのライブを大切にしてます。あとこの間、あるショッピングモールをしてた時に、ステージのすぐそばにゲームセンターがあって。僕が出してる音の5倍くらいの音がしてて(笑)。でも、そんな場所でそこに居た子供がふいに僕の歌を真剣に聴き始めてくれたんです。そんな小さい子はまずライブハウスなんて来ないだろうし、こんな場所でなかったら僕の歌を聴く機会もないですよね。その瞬間まで他に関心あった人が、急に自分の歌に興味を持ってくれたりするのを見たりすると、本当に音楽をやっていて良かったなって思います。

――8月には大阪と東京でワンマンライブもあります。

阪本:タイトルを【Fly ~a take-off roll~】としたんですけど、take-off rollというのが、離陸滑走という意味になるんです。まさしく今度のワンマンライブは、次の自分のステップアップしたステージに向けての滑走路になればいいなと思ってます。それを今表してくれているのが、「Fly」だと思いますし、この「Fly」で100%自分の思いを伝えたいと思います。僕自身もこのライブを持って、次に向かって行きたいし、聴きに来てくださった方たちにも、何かを受け取って、次のステップに飛び立つきっかけになって欲しいです。お互いにお互いの力を感じて、一緒にステップアップしていけるライブになれたら良いなと思っています。

最終更新:7月5日(火)22時15分

エキサイトミュージック