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面白くなれば何でもOK? テレビ番組の“やらせ”と“演出”の境界線とは

THE PAGE 7/4(月) 16:00配信

 TBS系バラエティ番組『珍種目No1は誰だ? ピラミッドダービー』が、出演者に“やらせ”、“捏造”を暴露されて話題を集めている。

同番組は、さまざまなジャンルのプロフェッショナルが珍種目で対決し、それを予想するという内容だ。今回問題となったのは、先月19日の放送。

 番組収録時には、最後まで解答者として出演していた顔相鑑定士の姿が、放送上では本人への断りなく途中で“脱落”したかのようにCG映像処理で消されていたのだ。

 後日、番組プロデューサーが顔相鑑定士に謝罪したが、そもそもテレビ界では相変わらず“演出”という名のもとの、“やらせ”や“捏造”が繰り返されているのだろうか?

クイズ番組では出演者に解答を教えているケースも

 例えばクイズ番組では、昔から「出演者に解答を教えているのではないか?」という疑惑があった。

 長らくバラエティー番組を手掛けている制作会社のディレクターは明かす。

 「かつては番組を盛り上げるため、事前に出演者に答えを教えておくということは普通にありました」

 そのうえで、こう続ける。

 「ただ最近は、番組によってまちまちですね。『本番でボケたいので、事前に答えを教えておいて欲しい』というお笑い芸人にでさえ、絶対に問題や解答を漏らさない番組もあれば、タレントのマネージャーにそれとなく、フワッとした“ヒント”や“キーワード”を伝えておく番組もあります。また、対戦形式のクイズ番組なんかの場合、特定のタレントが勝つ方が盛り上がるという思いは、作り手側にもあるので、そのタレントが得意分野としている問題を出題することもあります。ただし、昨今流行の高学歴、高偏差値対決を売りものにしている番組では、タレントのリアルな優越感や悔しさが撮れるので、“ガチンコ”のケースが多いです」

面白くなるなら“やらせ”ではなく“演出”!?

 また、クイズ番組に限らず、バラエティー番組ではさまざまな“演出”が採用されているという。

 現役放送作家はテレビ業界の内情を語る。

 「タレントが何かに挑戦する企画では、いきなり成功してしまってはつまらないので、編集の段階で時系列を入れ替えることはあります。また、いわゆる住んでいる家を見せるお部屋拝見の企画では、ツッコミどころを作るために、普段より少し室内を汚くしたり、変わったオブジェを置いておくなんてこともあります。今でこそ規制が厳しく、昔ほど露骨なことはできなくなってはきていますが、基本的にドキュメンタリーと違い、バラエティーの場合は“面白く見せればすべて演出”という考え方が、作り手側の根底にある点は否定できません」

 とはいえ、いくらバラエティー番組といえども、面白くするためなら何でもOKという考え方は、充分に視聴者を欺く行為ではないだろうか?

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最終更新:7/4(月) 18:39

THE PAGE