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上海株 底堅い展開か 外貨準備高などの主要経済指標に注目

ZUU online 7/4(月) 18:20配信

■先週の中国株式市場

 上海株 大幅反発 中国人民銀行による連日の資金供給が好感

◆先週の概況

先週の中国株式市場は大幅に上昇しました。上海総合指数が週間で2.7%の大幅反発となったほか、ハンセン指数は2.6%高と大幅に続伸しました。

先週の上海総合指数は中国人民銀行による連日の資金供給などから買いが先行し節目の2,900ポイントを回復し3日続伸しました。その後は利益確定売りから上値が抑えられたものの、週間で2.7%高で取引を終えています。

■香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

◆上昇

外資系証券が目標価格を引き上げた石炭のシェンホアエネルギー(中国神華能源・01088)が週間で7%近く上昇しました。また、投資家心理の改善から小売りのベレインターナショナル (百麗国際・01880)や食品大手のティンイー (康師傅・00322)も揃って約8%値上がりしています。

原油価格の上昇を受けてシノペック (中国石油化工・00386)といったエネルギー関連株も堅調に推移しました。さらに、通信大手のチャイナモバイル (中国移動・00941)も大きく買われました。同社は第4世代(4G)の設備投資を加速させ、4G携帯電話の加入者数が年末に5億件になるとの目標を示したことが材料視されました。

◆下落

英国のEU離脱決定により英国事業の比率が高い複合企業のCKHホールディング (長和・00001)が週間で3%近く下落しました。また、原油高によるコスト増に繋がるとの見方からキャセイパシフィック (キャセイ航空・00293)も2%超の下げとなりました。

さらに、英国のEU離脱による悪影響への懸念がやや和らいだことから、先週に大きく下落していた英国に本拠地を置く大手銀行のエイチエスビーシー (HSBC・00005)は買い戻されるとほぼ横ばいとなっています。

■先週発表された主な経済指標

◆7月1日 中国製造業PMI 6月 50.0 市場予想 50.0 前月 50.1

6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.0と市場予想の50.0と一致し、前月から小幅に悪化しました。内訳をみると、生産(52.3→52.5)が小幅に改善しましたが、新規受注(50.7→50.5)や雇用(48.2→47.9)、在庫(47.6→47)などが僅かな悪化がみられました。

◆7月1日 財新(Caixin)中国製造業PMI 6月 48.6 市場予想 49.2 前月 49.2

6月の財新中国製造業PMIが48.6と市場予想に届かず、前月を下回って小幅に悪化しました。

■今後発表される主な経済指標

◆7月7日 中国外貨準備高 6月 市場予想 31650億ドル 前月 31917億ドル

6月末の外貨準備高は3兆1650億ドルと前月から小幅に減少すると予想されています。

◆7月10日 消費者物価指数(CPI、前年比) 6月 市場予想 +1.9%、前回 +2.0%

一部食料関連価格が伸び悩みから、6月のCPIは前年比+1.9%の増加と前月からやや低下すると予想されています。

◆7月10日 生産者物価(PPI、前年比) 6月 市場予想 -2.4%、前回 -2.8%

鉄鉱石をはじめとした原材料価格が大幅に上昇したこともあり、6月のPPI は前年比-2.4%と減少幅が前月から縮小すると見込まれています。

■マーケットビュー

◆上海株 底堅い展開か 外貨準備高などの主要経済指標に注目

先週の上海総合指数は大幅に反発しました。上海総合指数は5月の工業企業利益がプラスを維持したことや、中国人民銀行がオペで4カ月ぶりの大きさとなる資金を供給したことなどを受けて買いが先行すると、追加の金融緩和策への期待もあって6月28日には節目の2,900ポイントを回復しました。

29日も連日の元安が一服したことから上昇し3日続伸となった上海総合指数は、その後小動きとなったことから結局、週間で2.7%上昇して取引を終えています。

先週のハンセン指数は大幅に続伸しました。英国のEU離脱決定の余波で売りが先行したハンセン指数ですが、欧米市場の回復や堅調な本土市場を受けて29日に大幅に反発すると、30日も大きく上昇しました。その結果ハンセン指数は週間で2.6%高となっています。

今週の上海総合指数は中国の製造業PMIの悪化などから中国人民銀行が緩和的な姿勢を維持するとみられることから底堅い展開となりそうです。こうしたなかで注目を集めそうなのが、敵対的買収に対し新たな資本政策を検討するためや株主利益を守ることなどを理由に半年以上取引を停止していた中国不動産最大手のチャイナバンカ(万科企業・02202)の取引再開です。

4日に取引を再開しますが、敵対的買収に対し有効な対抗手段を実現できないことや、経営権を巡る争いもあってストップ安でのスタートとなりそうです。なお、今週の7日に中国の6月の外貨準備高や10日に中国の6月の物価指数などの主要経済指標が発表される予定です。

香港市場では、連休明けのハンセン指数は欧米株の続伸や原油価格の上昇などを受けて上昇してのスタートとなりそうです。しかし、中国の6月の製造業PMIがやや悪化したこと加え、中国の6月の外貨準備高や物価統計など主要経済統計の発表を控えて様子見ムードも強まりそうで、上値は限定的となりそうです。

林宇川(TonyLin)
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

最終更新:7/4(月) 18:20

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