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激戦続く福島県選挙区 参院選投票まで6日

福島民報 7月4日(月)10時3分配信

 参院選は10日の投開票日まで一週間を切った。本県選挙区(改選1議席)は自民、民進両党の現職2人による激戦が続いている。自民は公明党と連携し、支援・友好団体の囲い込みを進め、民進は共闘する共産、社民両党の支持層に浸透を図っている。ここに来て、自民は農業票、民進は労組票を固め切れていないとみて、重点的に働き掛けを強めている。追い込みに入った両陣営の動きを追った。

 福島市で2日に開いた自民党県連の選対会議に党本部から茂木敏充選対委員長が駆け付けた。「勢いが出てきたが最終日まで接戦になる。休んだ方が負ける」と関係者を鼓舞した。党にとって現職閣僚の岩城光英候補(66)が立候補した福島は負けが許されない選挙区。幹部が県内のほとんどの首長に電話し、支援を求める異例の対応を取っている。
 自民は公明と選挙協力を進め、143に上る支援・友好団体の票を固めて勝ち抜く構えだ。復興事業の発注や景気対策への期待から建設、商工業関係団体などの反応がいいという。
 ただ、気掛かりは支援団体の中心的な立場にある農業関係団体の票の動きだ。環太平洋連携協定(TPP)や農協改革を進める政府への反発で、JA組合員約24万人の票が割れかねないと危惧している。農業地帯である会津、県南地方の一部に支援に消極的な組織があるとの情報が入っている。
 支援・友好団体による選対本部の本部長を務める大橋信夫JA福島5連会長(県農業者政治連盟委員長)は「震災と原発事故からの農業の復旧復興が最優先課題だ。与党にしか解決できない」と強調。農業者政治連盟の支部組織を通じて、自民支持と期日前投票の徹底を呼び掛ける。

 「足並みがそろい、今までにない支持の広がりを感じる」。民進党県連の亀岡義尚幹事長は2日、福島市に設けた党公認の増子輝彦候補(68)の選挙事務所で共産党県委員会、社民党県連などとの会議に臨んだ後、手応えを口にした。
 3党は連絡会を設け、情報分析を進めている。当初はぎこちない感じがしたが、うまく意思疎通が図られるようになってきたと明かす関係者もいる。3日に開かれた社民の県総合選対委員会の総決起集会では、同党の比例代表候補だけでなく、増子候補のポスターが張り出され連携強化を出席者にアピールした。
 しかし、足元に不安がのぞく。民進にとって最大の支援団体であり、8万人以上の組合員を抱える連合福島で加盟労組の取り組みに温度差が出ているという。
 脱原発を掲げてきた共産と同じみこしは担げないと、主要労組の一部から共闘に反発が出ている。共産は連合福島でなく、県労連と近い関係にあることがベテラン組合員の動きを鈍くしているとの指摘も聞こえてくる。
 連合福島の今泉裕会長は「自民一強の政治を終わらせて格差をなくすため、力を合わせるべき」と訴える。幹部とともに地区連合などを回り、民進への支持を求めていく。

 政治団体・幸福実現党の矢内筆勝候補(54)は投票日に向け、福島、郡山、いわき、会津若松市に組織した後援会を足場に都市部などで街頭演説し、浸透を図る。

■本県選挙区立候補者
 (届け出順、敬称略)

岩城 光英 66 自民 現
矢内 筆勝 54 幸福 新
増子 輝彦 68 民進 現

福島民報社

最終更新:7月4日(月)11時17分

福島民報