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南相馬「かしまの一本松」伐採へ 防災林整備で数年内に

福島民報 7月4日(月)10時11分配信

 東日本大震災の津波に耐えた福島県南相馬市鹿島区の「かしまの一本松」が伐採される見通しになった。復興に向かう市民の象徴になっていたが、高潮で立ち枯れし、防災林整備で土地がかさ上げされるため伐採が避けられない状況になった。防災林整備工事が一本松周辺に及べば伐採される予定で、早ければ数年以内になる。
 一本松は津波の直後は緑の葉を付けていたが、高潮のたびに根元が海水に漬かり徐々に樹勢を失った。今後、伐採後の木の利用法を検討する。
 地元住民らでつくる南相馬かしまの一本松を守る会は、一本松が立っている場所にメモリアルパーク(記念公園)を整備し、一本松の種から育てた苗木を植栽、震災の教訓を後世に伝えていく予定。五賀和雄会長(75)は「残念だ。(記念公園には苗木の他)銘板を置くなどして一本松の存在を伝えていきたい」と話している。
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 一本松周辺では3日、鹿島地区まちづくり委員会「美しいまちづくり部会」と守る会が、花苗を植栽した。復興のシンボルとして見学する人が絶えないことから環境を整えるため毎年行っている。約20人が花壇やプランターにベゴニア、サルビアなど7種類の約300本を植えた。

福島民報社

最終更新:7月4日(月)11時23分

福島民報