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アーセナル移籍の浅野に“即戦力”の可能性

東スポWeb 7月4日(月)16時40分配信

 日本が誇る快足ストライカーの名門入りが決定した。J1広島は3日、リオ五輪代表FW浅野拓磨(21)がイングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルに移籍することで両クラブが合意したと発表した。まだ若い浅野は代表やJリーグでの実績も不十分なことから入団即レンタルでの武者修行が有力視されるが、一方で特別待遇での大抜てきプランも浮上。ジャガーが抱える不安を打ち消す希望の道とは――。

 ついに決まったジャガーの欧州挑戦。広島とアーセナルの双方がこの日に移籍合意を発表し、移籍金は推定で450万ユーロ(約5億1000万円)とみられる。日本人では2001年の稲本潤一(36=札幌)、11年の宮市亮(23=ザンクトパウリ)に次いで3人目の名門入りとなった。

 とはいえ、浅野は日本代表での実績が乏しいため、英国での労働許可証(ビザ)の発給もハードルが高いとされる。英国の欧州連合(EU)離脱問題でプレミアリーグの外国人枠の見通しが不透明な部分もあり、不安が多いのも事実だ。

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督(66)はクラブ公式サイトで「拓磨は非常に才能があるストライカーで、将来は有望だ」と絶賛しつつ「チームは今後の数年間、彼の成長を期待している」とコメント。欧州でまず経験を積ませるため、かつて所属した宮市がレンタルされたフェイエノールトをはじめとするオランダや、フランス、スコットランドのクラブなどへの期限付き移籍が有力となっている。

 だが一方ではこんな予測もある。「アーセナル側の浅野に対する評価はとにかく高い。もちろん普通はレンタルの流れなんだろうけど、夏の市場で補強もうまくいっていないし、ベンゲル監督は現状の戦力に満足もしていない。今後のチーム編成次第では、いきなりチャンスが来る可能性もあるのでは」(公認代理人事務所の関係者)

 アーセナルにはフランス代表FWオリビエ・ジルー(29)というエースがいるが、攻撃陣の層は決して厚いとはいえない。快足で鳴らすFWテオ・ウォルコット(27)はケガがちで伸び悩み、大物の補強も進んでおらず、レスター優勝の原動力となったFWジェイミー・バーディー(29)の獲得にも失敗した。

 このまま今夏の補強がうまくいかなければ、ベンゲル監督は浅野を当面トップチームに帯同して、キャンプなどで実力を見極める機会をつくる可能性が高い。同時にクラブ側は特例措置を申請し、ビザ発給を求める動きも進めていく。浅野はクラブを通じ「さらに高みを目指してどんどん挑戦していきます」と力強くコメントした。その快足同様、驚異的なスピードで出世の階段を駆け上がっていくかもしれない。

最終更新:7月4日(月)16時40分

東スポWeb

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