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震災後初の神楽奉納 浪江の八坂神社

福島民報 7月4日(月)13時41分配信

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示解除準備区域に指定されている福島県浪江町樋渡にある八坂神社で3日、原発事故後初めてとなる神楽の奉納が行われた。同神社は東日本大震災で倒壊したが再建に向けて準備が進められており、住民は伝統芸能を通じて神社と古里の再生を願った。
 神楽は同神社の祭礼などで奉納されていたが、原発事故後は途絶えていた。同町が目標とする平成29年3月の避難指示解除を前に、復興に向けた機運を高めようと復活を決めた。今回は23年1月以来、約5年半ぶりの奉納となった。
 避難先の県内外から約30人が集った。倒壊した神社の前で神事を執り行った後、神楽を保存する八坂会のメンバーが、笛と太鼓の音色に合わせて勇壮な舞を披露した。八坂会の山田武男会長(57)は「改めて『懐かしいな』と感じた。今日を機に、今後も神楽奉納を続けたい」と充実した表情を見せた。
 住民らでつくる神社再建準備委員会は来年春をめどに再建日程を固める方針だ。氏子総代長の佐藤安男さん(76)は「神社が再建されれば復興のシンボルになる。昔のようにみんなが集う場所になればうれしい」と語った。

福島民報社

最終更新:7月4日(月)13時43分

福島民報