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【ラジオNIKKEI賞】重賞初挑戦で初Vゼーヴィント 素質馬を覚醒させた陣営の「魔法」

東スポWeb 7月4日(月)21時10分配信

 3日、福島競馬場で行われたGIIIラジオNIKKEI賞(芝1800メートル)は、1番人気に支持されたゼーヴィント(牡・木村)が重賞初挑戦で初Vを決めた。早くから大器と噂されていた素質馬の“覚醒”にはどんな舞台裏があったのか? 今後の可能性とともにレースを振り返る。

 福島開幕週の芝1800メートル戦。1コーナーまでのポジション取りが明暗を分けるのは明白。4着アップクォーク、5着ブラックスピネルが人気よりも着順を落としたのは端的に言えば出遅れによるもの。ゼーヴィントも前走のプリンシパルS(3着)では出遅れが響いてダービーへの出走権をふいにしただけに、スタートの改善が急務となっていた。

「この中間はゲート難の修正に努めた。馬体的にはそれほど成長を感じなかったが、今日はゲートをしっかりと出たのが収穫。今後は馬をもっと大きくしていきたい」(木村調教師)

 中間の練習のかいもあって好発を決めると、道中は中団内めの絶好位。勝負どころでは馬群の中だったが、そこはこの日だけで4勝の固め打ちをした戸崎圭。直線に向くと、1頭分しか空いていない隙間に手際良く馬を押し込んだ。左ムチ3発。ゼーヴィントはこれに反応すると“まだまだ伸びるぞ”と言わんばかりに悠々と1着でゴールした。

「ゲート内ではおとなしくしていたし、1枠1番を生かす競馬ができた。上手に立ち回れましたね。勝負どころでの手応えは抜群。斤量も恵まれた今回は勝たなければならないレースだと思っていただけに本当にうれしい」と戸崎圭も勝因にスタートの改善を挙げた。

 わずかのミスもない“完璧騎乗”。いまやGI請負人となったこの鞍上ならではの手綱さばきだったが、それもゼーヴィント自身がスタートを決めたからこその結果。今回の勝利ばかりはゲート難を解消させた木村調教師と厩舎スタッフによるところが大きいだろう。

 夏場はノーザンファーム天栄で充電する予定。秋に菊の大輪を咲かせた時…この一戦に施した木村厩舎の“魔法”に再びスポットが当たるに違いない。

最終更新:7月4日(月)22時32分

東スポWeb

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