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JFEスチール、国内向けクロム系ステンレス薄板1万円上げ

鉄鋼新聞 7月4日(月)6時0分配信

 JFEスチールは国内向けクロム系ステンレス薄板を値上げする。店売りは7月契約から1万円(5%相当)値上げに踏み切り、市況連動に近いヒモ付きも店売りに準じて個別に申し入れる。原料連動方式で定期的に値決めしているヒモ付き取引は今回のベース値上げの対象とせず、国内向けの約半分を対象とする。同社がクロム系ステンレス薄板のベース値上げに踏み切るのは2013年1~3月契約以来3年強ぶり。

 クロム系ステンレス薄板内需は自動車、業務用厨房、石油・ガス器具関連などで堅調。建材関連も今後の需要増が確実視され、需給引き締まり感は当面続く見通しだ。
 一方で前回値上げ以降、市況は右肩下がりではないが総じて弱含みで推移し、採算が悪化。最近の鉄鉱石、原料炭価格の上昇に加えて、7~9月積みのフェロクロム価格の上昇も見込まれる中、直近の円高進行はあっても「コスト上昇分の一部を転嫁させていただかざるを得ない」(同社)状況にある。円高進行などで顧客を取り巻く事業環境が不透明さを増す中での値上げだが、安定供給への理解を丁寧に求めていく。海外市況連動に近い輸出についてはすでに値上げを実施している。
 「JFE443CT」を月3千トン程度(輸出含む)販売するなど、顧客メリットを追求した独自鋼種の拡販や製品特性改善、加工技術提案に取り組みつつベース値上げも行い、収益立て直しを図る。

最終更新:7月4日(月)6時0分

鉄鋼新聞