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三菱自、水島製作所で軽の生産再開 燃費不正、2カ月半ぶり

山陽新聞デジタル 7月4日(月)12時50分配信

 三菱自動車水島製作所(岡山県倉敷市水島海岸通)は4日、燃費データの改ざん発覚後に中止していた軽自動車4車種の生産を約2カ月半ぶりに再開した。停止期間が長期に及んだため、設備に問題がないか確認しながら、この日は5台程度を完成させる。生産停止によって取引先企業をはじめ地域経済を大きく揺るがせた水島製作所は、ようやく正常化に向けての一歩を踏み出した。

 軽自動車専用の組み立てラインは午前8時10分に操業を再開した。通常よりも生産速度を落とし、車体にサスペンションやエンジンなどを組み付けた。台数が少ないため夜勤はなく、自宅待機となっていた軽自動車担当約1300人のうち700人以上が出勤。他の従業員も明日以降、順次職場に復帰する。

 従業員はこの日、午前8時前から続々と出勤。軽自動車の組み立てを担当する30代男性は「自宅待機中はどうなるか不安だったが、やっと職場に戻れて安心した。顧客の信頼を取り戻せるように、いい車を造りたい」と話し、足早に敷地内へ向かった。

 明日以降、設備の状況などを確認しながら徐々に生産台数を増やし、20日には約1300人が全員復帰して本格生産に移行する見通し。月間生産台数は7、8月が各5千台、9月は9千台を計画する。前年の同時期は月平均で約1万2千台を生産しており、不正発覚前の水準まで回復するのは10月以降となりそうだ。

 三菱自は4月20日、「eKワゴン」「eKスペース」と、日産自動車向けの「デイズ」「デイズルークス」の計4車種で燃費データの改ざんがあったと公表し、生産と販売を停止。水島製作所と取引のある部品メーカーの多くが操業停止に追い込まれるなど、地元の経済や雇用に大きな影響が出た。

 三菱自は6月21日、軽4車種の実際の燃費がカタログ値よりも7・1~17・1%悪かったとの修正値を国に申請し、生産再開が可能になった。4車種の販売は三菱自、日産とも1日から再開している。

最終更新:7月4日(月)12時50分

山陽新聞デジタル