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米軍施設の昆虫ずらり 1222種、県内初確認も

カナロコ by 神奈川新聞 7月4日(月)17時16分配信

 三浦半島にある在日米海軍の施設4カ所で市民グループが2006~12年に実施した昆虫の調査結果が、グループの会誌にまとめられた。米海軍側から依頼された基地内の環境調査で、計1222種類の昆虫が確認され、中には県内初の種類もあった。同グループは「米軍施設は、一般の人にとって未知の地域。近くにこういう虫がいることを、市民に知ってほしい」と話している。

 06年に在日米海軍横須賀基地司令部が、横須賀市自然・人文博物館の学芸員を通して、市民グループ「三浦半島昆虫研究会」に調査を依頼。会員有志で調査団を結成し、米海軍横須賀基地(横須賀市)、池子住宅地区(逗子、横浜市)、吾妻倉庫地区(横須賀市)、浦郷倉庫地区(同)で実施。メンバーが虫取り網やカメラを片手に、各回5人ほどで基地内の池や草地に入り、6年間で計41回の調査を行った。

 調査結果の昆虫の目録は米側に報告。その後、公表の許可を取り、同グループの会誌「かまくらちょう」の特別号として、写真や説明文とともに224ページにまとめた。

 「かまくらちょう」編集委員長の鈴木裕さん(77)は、「米軍施設では、何が出てくるか期待があった。アマゾンに入るみたい」と調査時の気持ちを振り返る。ガやカメムシなどで県内初の昆虫約10種類も観察され、三浦半島では珍しいものも確認された。

 ほとんどは全国で見られる種類だが、「一般の人が入れない米軍施設にも生息している」という確認のために、あえて全て掲載。調査時に撮影した植物や野鳥の写真、市自然・人文博物館の学芸員の植物についての解説も付け加えた。鈴木さんは、「植物や昆虫が好きな人にも楽しんでほしい」と話している。

 会誌は、会員以外にも販売可能。問い合わせは、鈴木さん電話046(866)1814。

最終更新:7月4日(月)17時16分

カナロコ by 神奈川新聞