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[プレミアリーグEAST]開幕3連敗からひたむきに巻き返す大宮ユース、アウェーで首位・市立船橋撃破!

ゲキサカ 7月4日(月)14時31分配信

[7.3 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 市立船橋高 0-1 大宮ユース グラスポ]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグEASTは3日、第7節2日目を行い、首位の市立船橋高(千葉)と大宮アルディージャユース(埼玉)が対戦。FW小柏剛(3年)の決勝点によって1-0で勝った大宮が、6位へ順位を上げている。

 試合終了の笛が鳴ると、30度を超える暑さと相手の連続攻撃を乗り越えた大宮イレブンは互いに抱き合い、声を上げて喜んだ。この1勝に懸けていた思いが伝わってくるようなラストシーン。開幕3連敗から立て直してきたチームはこれで1分を挟んで3連勝として優勝戦線にも食い込んできた。主将のMF山田陸(3年)は「みんなひとつになっていたので本当に良かったです」と語り、就任1年目の大塚真司監督は「1試合1試合を通して成長しないといけない。敗戦から学んで、寮生活から人としても成長しているのが大きい。ピッチに立った時の責任感が大きいですね」と個々が自覚し、成長したイレブンの勝利に目を細めていた。

 現3年生はジュニアユース時代の13年JFAプレミアカップで大宮の育成組織として初めて全国制覇した世代。山田やMF長谷川元希(3年)、CB北西真之(3年)ら昨年の日本クラブユース選手権準優勝を主力として経験している選手たちもいるだけに、高い目標を持ってスタートしたが、シーズン当初はプレミアリーグの厳しさを目の当たりにし、また新しい戦い方にも馴染めずに苦しんだ。だが、「3連敗したことによって失うものがなくなった。開き直ってプレーできました。『ボクら強くない』というのが分かって、ひたむきに上を目指せるようになった」(山田)というチームは巻き返す。チームとしての力は、トップチームに4人が昇格した昨年にまだ及ばないかもしれない。それでも現在はピッチ、ベンチ含めての一体感を感じさせる戦いを示している。

 この日は立ち上がりからアグレッシブなプレス。相手CBにも積極的に圧力をかけたことで、市立船橋に冷静なパスワークを許さなかった。そしてボールを握った大宮は山田や長谷川を起点にポジショニング良く攻撃に絡むFW奥抜侃志(3年)へボールを通すなど押し込んでいく。19分にはMF植松亮(2年)のスルーパスに反応した小柏が飛び出してきたGKと入れ替わるようにシュート。36分には山田のスルーパスで抜け出した奥抜がGKをかわすが、シュートは打ちきれなかった。

 一方の市立船橋は朝岡隆蔵監督が「ボールは持てたはず。あまりボールを持たれることは想定していなかった」という展開。それでもCB原輝綺(3年)の絶妙なフィードにMF野本幸太(3年)が飛び込み、また連動した守備から敵陣でのインターセプトを連発。25分にはMF西羽拓(3年)からのスルーパスが野本へ通り、37分にはインターセプトした西羽がそのまま持ち込んで左足を振りぬく。だが、大宮はいずれもGK宮崎浩太朗(2年)がファインセーブ。前半終盤は相手にパスコースを切られて攻め切れなくなっていたが、それでも味方のミスを宮崎や北西、CB土田直輝(3年)らがカバーして得点を許さなかった。

 後半はボールを支配した市立船橋が運動量の落ちた大宮に圧力をかける。U-19日本代表候補CB杉岡大暉主将(3年)と原、MF高宇洋(3年)、MF金子大毅(3年)が相手のプレスを剥がしてボールを前進。右SB真瀬拓海(3年)を活用してクロスまで持ち込み、21分には三度インターセプトした西羽がコントロールショットを打ち込む。だが、シュートは右ポストのわずかに外へ。28分には野本が技ありのループシュートを狙ったが、これも枠を捉えられなかった。一方の大宮もカウンターから小柏の仕掛けや、長谷川のドリブルシュートなどで攻めるがスコアを動かすことができない。

 それでも34分、大宮が先制する。相手のビルドアップを山田が身体を張ってインターセプト。前を向いた奥抜がすぐさまスルーパスを入れると、中央へ潜り込んだ小柏が「ファーストタッチで左へ持ち替えてゴールも見ないで打った感じですね」とDFと競りながら左足一閃。これがゴールを破り、先制点となった。大宮イレブンの歓喜の輪が広がり、ベンチでは大塚監督をはじめ、スタッフ陣たちがガッツポーズ。値千金の1点を大宮がもぎ取った。

 この後、市立船橋も同点目指して反撃するが、大宮はPAで我慢の守り。以前は失点していたようなシーンでも「逞しくなったところが今の強さ」(大塚監督)というチームは崩れない。そして奪い返したボールを前線に入れて押し返す。ラストプレーとなった野本の右足FKも宮崎が冷静に弾き出すなど相手に決定打を打たせないまま、今季のプレミアリーグで初の完封勝利。「最初の頃はやられるなというところでやられていた。きょうは嫌な流れの中でも守り切れたので良かった」というGK宮崎中心に待ち望んだ無失点勝利を喜んだ。

 元々定評のある個々の上手さに加えて敵将も賞賛していたタフさ。スタートこそ出遅れたものの、混戦の優勝争いで「自分たちは強いとも思っていないけれども、弱いとも思っていない。自分たちのやるべきことを100パーセントやれば勝てると思っている」(山田)という大宮が勝ち上がっていく可能性はある。この勝利も成長の糧に。またひとつ力を高めて次節を迎える。

[写真]後半34分、大宮ユースはFW小柏が決勝ゴール

最終更新:7月4日(月)14時40分

ゲキサカ

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