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中国の道教「道士」、ブログでアメリカ皮肉り大人気 「萌えキャラ」で教え広め、ネット民から絶大な支持

withnews 7月12日(火)7時0分配信

 中国版ツイッターの「微博」では、数百万、数千万のフォロワーを持つ巨大アカウントが生まれるなど、中国社会に大きな影響をおよぼしています。そんな「微博」に異色の宗教アカウントがあります。道教の「道士」である梁興揚さんは「メロメロキャンディ」と名付けたアメや、クマのぬいぐるみを抱いた写真を投稿。アメリカ政府に対しても「風水」の知識を使って「反論」し知名度を上げています。硬いイメージの宗教界で、なぜそんな活動しているのか、梁興揚さんに聞きました。

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名門大学出身、出家は「たまたま」だった

 道教には出家する「全真」と、家で修行する在家の「正一」の二種類の道士がいます。梁興揚さんは出家の道士「全真道士」です。中国の名門校、雲南大学を卒業した梁さん。多くの卒業生が大企業などに就職する中、なぜ出家の道士になったのか。実は、「たまたま」でした。

 2009年、梁さんは、在家の修行をするため、友人と一緒に陝西省の金仙観という有名な道観(道教の寺院)に遊びにいきます。ところが、道教の師匠に「出家」の予約をした別の青年と間違われ、よく分からないまま、出家の身になってしまいました。

 「おかげで、敬虔(けいけん)な信者よりも客観的に宗教を見ることができました」と語る梁さん。このことが、後の「微博」道士の活動につながります。

「萌え道士」として人気に

 梁さんは、ソーシャル上での拡散を狙い、「メロメロキャンディ」と呼ぶアメと、ぬいぐるみなどの小道具をよく使います。道士らしからぬ活動は、ネット上で「萌萌達」(萌えだ)と好意的に受け入れられています。フォローワー35万はけっして多くありませんが、現役道士のアカウントとして、独特の存在感を発揮しています。

 萌えキャラについて、梁さんはこう語ります。

 「萌えはあくまでもより親しみやすいための『入り口』。『萌え』だけでは長続きがしませんよ」
 
 言葉の通り、梁さんは、ネタっぽい投稿だけでなく、普段から道教や伝統文化のことをコツコツ発信しています。

「親孝行を考えて、若者は道教を逃げ道にしないで!」
「幼児に宗教を信仰させてはいけない。将来の信仰する権利を奪わないで」

 宗教に対してバランスの取れた発言を心がけてきた梁さん。自分のようなキャラがネット上で受け入れられているのは、それらの蓄積の結果だと考えています。

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最終更新:7月12日(火)7時0分

withnews

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。