ここから本文です

内申書に響くから…ヘアゴムの色で気付いた10代の「民主主義」 スカイプで語り合った「違和感」

withnews 7月6日(水)7時0分配信

 政治って、なんでしょう。政治家が、国会議事堂あたりでやっていること?もちろん、それも政治。でも、それだけでしょうか?このあいだ、10代の若者たちが、もっと身近にある「政治」について話しあいました。学校の校則です。(朝日新聞編集委員・松下秀雄)

【画像】「初体験は18の夏がいい」意表突く18歳選挙権ポスター

「自分たちのルールを自分たちで決める」

 「ぼくらの対話ネット」のメンバーは、全国の高校生や大学生ら80人余り。毎日のように、時事問題など議論のテーマを設け、関心のある人が、スカイプや、フェイスブックの音声通話機能を使って話しあっています。

 6月24日の夜は校則がテーマ。51歳の私も参加し、スマートフォン越しに、同時に5人の若者と話しあいました。

 福岡県の高校3年生、安永彩華さん(17)が、中学校での体験を紹介しました。

 中学では、生徒総会で校則の改正を話しあったそうです。その結果、短めの靴下をはくことなどが認められたと言います。

 うん、自分たちのルールを自分たちで決める、それって民主主義の実践ですよね。意見を出しあい、折り合いを探る作業は政治そのもの。良いことをやっているなと、私は思いました。

「通知表や内申点に響くから、できなかった」

 ただ、聞いていると、生徒総会の結論を、職員会議が拒むこともあったそうです。髪を束ねるゴムの色がそうでした。

 「黒か紺」に限られていたのを、「茶色も加えよう」と話しあいましたが、認められませんでした。「黒や紺に比べて、茶色はベージュからこげ茶までバリエーションが多く、線引きが難しい」が理由だったそうです。

 ふーん、ベージュじゃいけないのかな? そもそも色を決める必要があるの? 私が戸惑っているうちに、メンバーから質問が飛びました。

 「茶色も認められるよう、闘わなかったの?」

 安永さんはこう答えました。

 「内申を握られているからね。通知表や内申点に響くから、できなかった」

 なるほど。学校と生徒の力関係が、意見をいうのを難しくしているということでしょうか。

1/2ページ

最終更新:7月6日(水)7時0分

withnews