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「神に祈れ。日に5回は祈れ」 ダッカ襲撃、生存者が聞いた犯人の「肉声」

withnews 7月6日(水)7時0分配信

 日本人7人を含む20人が犠牲になったバングラデシュ・ダッカで起きたレストラン襲撃事件。あの日、店内では何が起きていたのでしょうか。脱出した人々の地元メディアへの証言などから、犯行の状況が徐々に明らかになってきました。地元紙などの報道からわかった、当時の生々しい状況をまとめました。(朝日新聞国際報道部記者・今村優莉)

【画像】「私たちの国を見放さないで」 ダッカ襲撃、悲しみにくれる事件現場

「アッラーフ・アクバル」

 インディペンデント(電子版)によると、Hasnat Karimさんは事件のあった1日の夜、家族を連れて娘の誕生日を祝うためにレストランにいました。

 強い精神的ショックを受けた彼は「自分たちは乱暴に扱われなかった」とだけ答えたものの、父親には詳細を話していました。

 父親によると武装集団は自動小銃に爆弾、手製のなたをもって侵入。店内の人を二つのグループに分け、外国人を上の階に連れて行き、バングラデシュ人をテーブルにとどまらせました。店は湖に面しており、高い壁に囲まれていますが、犯人の侵入による大混乱の中で、多くの客は逃げました。

 脱出に成功したある客がインドのABP Newsに語ったところによると、武装集団は入り口にいた、たった1人の警備員の前を通りながら、こう叫んでいたそうです。

「アッラーフ・アクバル!!」(神は偉大なり)

 この客は「私はすぐに他の人たちに警告した。何人かが裏口から逃げられたが、残りは捕まってしまった」と話しました。また「武装集団は残った人々を一列に並ばせた。従業員が20~25人、客が20~25人くらいいた。その後やつらは照明と防犯カメラのスイッチを切った」と話しました。

「お前はイスラム教徒か」「ならば、行け」

 武装集団は襲撃の際、外国人ら異教徒を標的にしていたとみられます。ダッカ・トリビューン電子版は男性従業員のAshrafさんが、武装集団に銃を胸に突きつけられた時のやりとりを載せています。

「私は従業員で貧しい者です、助けて下さい」
「お前はイスラム教徒か」
「そうです」
「ならば、行け」

 彼は全力で走り、店の外の芝生を駆け抜け、フェンスをよじ登って隣の駐車場に逃げました。その後、彼は、武装集団が銃や、刀や大なたを使って行った更なる悲劇を目撃します。

 テロリストたちは客に向かって爆弾を爆発させ、無差別に銃を発砲していきました。すぐに床に4、5人が倒れました。

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最終更新:7月6日(水)7時0分

withnews