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乃木坂46は生田ピアノフォーメーション、大原櫻子も登場!6月のMステを定点観測して、今のJ-POPシーンを楽しむ

M-ON!Press(エムオンプレス) 7月5日(火)18時6分配信

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。
6月のMステは通常放送2回(10日、24日)に加えて、17日に2時間スペシャル「世代を超える カッコイイ歌謡曲」が放送されました。例によって趣旨のわかりづらい特集ではありましたが、そこには特に触れずにまずはこちらの話題からどうぞ。

「君はメロディー」MVはこちら

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■女性ソロシンガーの成長ステップ:藤原さくら、大原櫻子、岸谷 香

17日の放送でMステ初出演となった藤原さくら。まだメジャーデビュー1年とちょっとにも関わらず、すでに月9ドラマ「ラヴソング」の主演に抜擢されるなどスター街道を歩んでいます。

この日披露した「Soup」は「ラヴソング」の主題歌で、ドラマで共演した福山雅治が手がけたもの。「月9楽曲を福山雅治が手がけた」というと1999年の「パーフェクトラブ!」における松本英子「Squall」を思い出します。

普段は自作自演を基本とする藤原さくらは今回のような「企画もの」かつ「他人の楽曲」で話題になったことに関してインタビューで「(福山雅治の作った「Soup」が)良い曲だったからこそ、シンガーソングライターとして“この曲を超えたい!”という気持ちは強くあります」と話していましたが、ああいうオーガニックな音を淡々とやっている女性ミュージシャンは今意外といないので、今度はまた違った形でのMステ出演を楽しみにしています。トークパートでは出身地がタモリの実家の相当近所だという話題で盛り上がっていました。

藤原さくらはアコースティックギターを抱えて歌うスタイルをとっていますが、そう言えば誰も「ギタ女」って言葉を使わなくなったなあとふと思いました。あっという間に古い言葉になってしまったこの呼称でかつて呼ばれていたのが10日に出演していた大原櫻子。CMソングにもなっている「大好き」を、「ギタ女」のイメージそのままにアコギを弾きながら披露しました。

相変わらずの品行方正な楽曲は聴いていて心地良いのですが、この方の曲を聴くたびに「歌上手いんだからもっと面白いことやればいいのになあ」と思ってしまいます。今のやり方で十分に支持を得ているわけで、余計なお世話と言われればそれまでなのですが。

藤原さくら、大原櫻子のフレッシュなステージとはまた違った魅力をふりまいていたのが17日に出演した岸谷 香。もはやクラシックになりつつある名曲「M」と、10年ぶりのオリジナルアルバム『PIECE of BRIGHT』に収録されている新曲「ミラーボール」をパフォーマンスしました。

「M」のリリースは1988年なので発表からすでに30年近い時間が経っていますが、自分自身のライフステージの変化に応じて聴こえ方も変わってくるわけで、そうやって時代を乗り越えて行ける楽曲こそが長く残っていくんだなあと改めて実感。

また、ピアノの弾き語りから一転してバンドセットで披露された「ミラーボール」はTRICERATOPSとの共作によるディスコロックチューン。ちまたの若手ロックバンドの「四つ打ちロック」よりもよっぽど踊れますね。

■追い越そうとするライバルに対して本家はどうする?:乃木坂46、AKB48

10日に出演していたのが乃木坂46。アルバム『それぞれの椅子』に収録されている新曲「きっかけ」を、アルバムジャケットのアートワークと同じ赤と青の衣装で披露しました。

この楽曲の作曲者は「制服のマネキン」「君の名は希望」でお馴染みの杉山勝彦。彼の作るメロディと乃木坂46の面々の歌声、および秋元 康の歌詞との相性は非常に良く、この「きっかけ」もグループとしての代表曲となり得るポテンシャルを秘めた美しい楽曲に仕上がっています(Bメロからサビに移る際の開放感がたまりません)。

この日は生田絵梨花がピアノを弾くフォーメーションでのパフォーマンスだったということもあってステージ前のトークでは彼女がフィーチャーされていましたが、上半期の写真集売上ランキングで「生田絵梨花1st写真集『転調』」が1位であったことから「写真集女王」というキャッチコピーを番組側から付けられ、とても恐縮した姿を見せていました。あの写真集は僕も買いましたが、生ちゃんのナチュラルな魅力が引き出されている素晴らしい作品だと思います。

乃木坂46にとっての「ライバル」という設定に一応なっているAKB48は17日に登場。ちょうどこの日は選抜総選挙の開票イベント前日だったこともあってまずはその話題についてのトークを挟んだ後、新曲「翼はいらない」に続けてUSJのキャラクターとのコラボによる「恋するフォーチュンクッキー」を披露しました。

これは今年の7月21日から48グループが毎日USJでライブをすることにちなんでのものですが、乃木坂46が良い歌をシンプルに届けてきたことを考えるとどうにも「企画先行」だよなあという印象が拭えませんでした。

春先にリリースされた「君はメロディー」も曲としては素晴らしかったものの前田敦子や大島優子を招いての特別編的な要素が強かったですし、そろそろAKB48としても「普通に良い曲」が久々に欲しいところです。ただ、今回の総選挙を経てリリースされる新曲「LOVE TRIP」も「良くも悪くもAKBっぽいロック風サウンド」という感じでしたし、なかなか厳しいなあと言うのが正直な印象。

[前編]はここまで。[後編]では6月のMステを荒らしまわった企画バンドの話題などをお届けします。7月6日(水)のアップをお待ちください!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー)

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【2016年6月10日放送分 出演アーティスト】
大原櫻子「大好き」
Flower「やさしさで溢れるように」
乃木坂46「きっかけ」
V6「Beautiful World」
斉藤和義「マディウォーター」
コブクロ「桜」「未来」

【2016年6月17日放送分 出演アーティスト】
AKB48「翼はいらない」「恋するフォーチュンクッキー」
藤原さくら「Soup」
アリアナ・グランデ「Into You」
関ジャニ∞「罪と夏」
岸谷 香「M」「ミラーボール」
コブクロ「STAGE」
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「MUGEN ROAD」
桑田佳祐「大河の一滴」「ヨシ子さん」

【2016年6月24日放送分 出演アーティスト】
GENERATIONS from EXILE TRIBE「涙」
Kis-My-Ft2「Gravity」「YES! I SCREAM」
地獄図「TOO YOUNG TO DIE!」
平井 堅「魔法って言っていいかな?」
布袋寅泰「35周年オールタイムメドレー」
桑田佳祐「愛のプレリュード」「ヨシ子さん」

最終更新:7月5日(火)21時9分

M-ON!Press(エムオンプレス)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。