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ダビデ像もセクシー!漫画家ヤマザキマリがルネサンス期を語る

Movie Walker 7月5日(火)10時20分配信

花の都フィレンツェと、世界で最も有名な美術館、ウフィツィ美術館を高精細3Dで映し出したドキュメンタリー『フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館3D・4K』(7月9日公開)の特別試写会&トークイベントがシネスイッチ銀座にて開催。

【写真を見る】花の都フィレンツェを語るヤマザキマリ

特別ゲストとして、フィレンツェ在住の漫画家ヤマザキマリ(漫画家/著書「テルマ・エロマエ」「偏愛ルネサンス美術論」)が登壇し、モデレーターの玉置泰紀(編集者/KADOKAWA・ウォーカー総編集長兼エリアウォーカー部長)と、作品の見どころや、フィレンツェ&ルネサンス期について語った。

ヤマザキは開口一番、「今日は皆さまが、この作品が見たい!という気持ちになるように、上映前のトークショーで、焚きつける作戦でございます(笑)」と笑顔を見せ、会場からは笑いが。

玉置が「この作品の映像は3Dだったり、ドローンで撮影していたりと、ある意味スペクタクルですが、内容はガチですよね?」と問うと、「はい、かなりガチです。オーソドックスなものを紹介しています」と同調しつつも、「ですが、映像がエクトプラズム的な(笑)?我々が“人間目線で見ていたフィレンツェと、フィレンツェの作品”は出てこないんですよね。幽体離脱して、別の空間から見ている、という感じですね。大聖堂などは、羽根とか装着して見ないと見れないような映像でしたし、ダビデ像も、下からの映像がセクシーというか。見てる方はゴクリという感じ(笑)」と、ヤマザキならではの言葉で作品を表現した。

そして玉置が「この作品の主人公は、やっぱりロレンツォ・デ・メディチですよね」とキーキャラクターについて言及すると、「そう。(進行役として登場する、俳優サイモン・メレルズ扮する)ロレンツォが、“フィレンツェのものは全部俺のもの”的に話すんですよね(笑)。まぁ実際にロレンツォは、今となっては“街全体が美術館”といわれるフィレンツェが、試行錯誤しながらでき上がっていくさまを見ていたはずなんですね」と自身の見解を示し、「私は、フィレンツェもまた主人公で、大女優のようだと思っています。イタリアは大手芸能プロダクションや凄腕エージェントで。それで、フィレンツェは同じ角度からしか見られてないことにちょっと疲弊している女優、というイメージ。でも今回の3Dは、え?そこから撮るの?というような、どっきりカメラのような感じになっていたんです」と付け加えた。

さらに「この作品では、テーマとして街を入れているところも面白いですね」と玉置が“美術以外のテーマ”について触れると、ヤマザキは「はい。フィレンツェ全体をしっかりと表現できていました。フィレンツェは景観が守られるように条例でも定められているので、街自体の意識が高いですね。都市をひとつの表現体として考えている」。「まさにエージェントに守られている大女優!」ということでヤマザキと玉置は解釈を一致させた。

なお、本作では、テレビ東京「美の巨人たち」で16年来ナレーターを務める小林薫がナレーションを担当。今回行われた特別試写会は、「美の巨人たち」放送800回を記念したものとしても上映された。ちなみに、『フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館3D・4K』は、昨年公開し大ヒットを記録した『ヴァチカン美術館 3D・4K』のプロダクションが贈る新作となっている。【取材・文/平井あゆみ】

最終更新:7月5日(火)10時20分

Movie Walker

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。