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未利用の維持流量から580世帯分の電力、岐阜県にダム式水力発電所

スマートジャパン 7月5日(火)15時10分配信

 中部電力が2015年3月から岐阜県高山市で建設を進めていた「丹生川(にゅうかわ)水力発電所」が完成し、2016年6月29日から営業運転を開始した(図1)。岐阜県が管理するダムに中部電力が建設した水力発電所としては、郡上市の「阿多岐(あたぎ)水力発電所」に続き2カ所目となる。

 丹生川水力発電所は一級河川の神通川水系荒城川(あらきがわ)建設された「丹生川ダム」の直下に位置している。丹生川ダムから放流される「河川維持流量」を利用して発電するのが特徴だ。河川維持流量とは下流地域の治水や環境保護を目的に放流している流量のこと。阿多岐水力発電所もこの河川維持流量を利用して発電を行っている。

 丹生川ダムから放流される河川維持流量と約48メートルを有効落差を利用し、水車で発電機を回して発電する。発電機の最大出力は350kW(キロワット)を予定しており、最大使用水量は毎秒1立方メートル、年間の発電量は約210万kWh(キロワット時)を見込んでいる。未利用の維持流量を活用して、一般家庭約580世帯分の使用電力量を発電できる。

 岐阜県は県内の5カ所でダムを運営しているが、さらに2025年度には新しいダムの開設も計画している。岐阜県郡上市大和町に長良川流域の治水を目的に建設する重力式コンクリートダムの「内ヶ谷(うちがたに)ダム」だ。中部電力はこの内ヶ谷ダムでも水力発電の実施を検討中である。こうした水力発電事業によって、岐阜県は中部電力から流水の占用料を受け取る。従来は流すだけだった水流が電力になり、県の収入源にもなる。

最終更新:7月5日(火)15時10分

スマートジャパン

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