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印刷コストを半分に――ブラザーが大容量インク搭載プリンタを投入

ITmedia PC USER 7月5日(火)18時39分配信

 ブラザー販売は7月5日、インクジェット複合機「PRIVIO」シリーズの新モデル「DCP-J983N」を発表、8月上旬に発売する。市場想定価格は3万4800円(税別)。

【大容量インクの写真】

 同製品は、大容量インクカートリッジの採用により、従来機種(DCP-J963N)との比較で印刷コストを約半分に抑えているのが最大の特徴だ。具体的にはカラー1枚当たりの印刷コストを従来機種の約8.5円から約4.6円に下げたほか、1回のインクカートリッジで印刷できる枚数がカラーで約499枚から約1230枚、ブラックで約375枚から約2340枚へと大幅に増加。インク交換の手間も軽減した。

 また、ブラックは約6倍、カラーは約2.5倍のインク容量を達成しつつ、本体サイズは420(幅)×341(奥行き)×172(高さ)mmと、従来機から横幅20mmの増加にとどめ、コンパクトなサイズを維持。さらにサポートメニューも拡充し、1年間のメーカー保証に加えて、その後2年間は無償修理が1回受けられるサービスを付属する。

 今回ブラザー販売が大容量インクカートリッジ搭載モデルを投入した背景には、国内インクジェット市場の変化がある。同市場は2011年をピークに減少傾向が続き、月50枚以下の印刷しか行わないユーザーが約8割も占めているという。

 ブラザー販売代表取締役社長の三島勉氏は、その要因として年賀状需要の減少や、スマホ・タブレットの普及による個人のペーパーレス化が進んだことを挙げ、「プリンタを所有していてもほとんど印刷しないユーザーが増えた。ただ販売台数を伸ばしてインクコストで回収するモデルは難しくなっている」と述べ、家庭用インクジェットプリンタの売り方そのものを再考する必要があると指摘。これまで機能で差別化していた製品ラインアップを見直し、印刷枚数を軸にした製品提案により、定常的にプリンタを活用するプリントボリュームの高い層の獲得を狙うとした。「(本体の価格は)家庭用インクジェットでは最高級だが、たくさん印刷する人にはお得なモデルだ」(同氏)。

 ブラザーはインクジェット複合機全体で2016年度約50万台の販売を目指す。

最終更新:7月5日(火)18時39分

ITmedia PC USER