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農業を職業に求む「情報」 検索ワードで浮き彫り 本紙、IT企業共同調査

日本農業新聞 7月5日(火)7時0分配信

 日本農業新聞は、IT企業「ファベルカンパニー」と共同で、インターネットで「農業」を調べる際の検索傾向を分析調査した。その結果、「農業」の単語に、「求人」「起業」「年収」といった単語を続けて入力し、組み合わせ検索していることが分かった。インターネット利用者は農業について、農業参入や農業ビジネスに関する情報を求めていることが浮き彫りになった。

 同社は、研究者らと人工知能(AI)を応用し、ある単語についてインターネットの検索傾向を把握できるソフトウェア「MIERUCA(ミエルカ)」を2014年に開発。検索回数を軸に、検索した人の意図などを分析するもので昨年から実用化した。

 「ミエルカ」を利用し、16年6月までの1年間の「農業」について分析したところ、1カ月平均で「農業」は検索サイト「グーグル」で1万8100回検索されていた。「農業」に続く単語を分析したところ、最も頻繁に出現する単語は「求人」だった。「求人」に「未経験」「正社員」といった単語が続いた。

 「起業」という検索キーワードも多く出現し、続いて「支援」「失敗」「成功」と検索する傾向が見えた。その他「補助金」「資格」「問題」「年収」が多く挙がり、「問題 農林水産省」「バイト 週末」「補助金 一覧」などの検索も多かった。

 「農業生産法人」「農業委員会」や農業関連の学校の検索も目立った。同社の分析では、「脱サラ」を検索した場合、続いて「失敗」「飲食店」「成功」「開業」などといったキーワードと並び、「農業」「就農」と検索する傾向も見えた。

農家の実像 関心高まる

 「農家」を「ミエルカ」で分析しても、「農家 求人」「農家になるには」といった単語が続いて検索される傾向にあり、インターネット上で職業として農業に関心が高まっていることが分かった。「農家 求人」は「グーグル」では1カ月平均で9900回検索され、インターネット利用者は続いて「年収」「住み込み」などと調べていた。「農家レストラン」「農家 体験」「農家民宿」も上位検索単語に挙がった。

 ミエルカの開発リーダーで、同社の副島啓一取締役は分析結果を踏まえ「他の単語に比べ、農業にはお金に関わるキーワードが出現する傾向が強い。農業に対し、ビジネスとしての可能性を調べたい、身近で具体的な情報を知りたいというインターネット利用者の意図がうかがえる」と解説する。

日本農業新聞

最終更新:7月5日(火)11時38分

日本農業新聞