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市場に流通しない魚で丼メニュー 「おとましい丼」で資源有効活用

福井新聞ONLINE 7月5日(火)17時23分配信

 丼メニューで福井の食の魅力をアピールする「福丼県」プロジェクトで、市場に流通しない「未利用魚」を食材として活用する新企画が、海の日の18日からスタートする。「おとましい(=もったいない)丼」プロジェクトと銘打ち、賛同する福井県内の飲食店を現在、募集中。9月末まで各店が工夫を凝らした丼物を提供し、資源の有効活用や海の恵みの大切さを訴えていく。

 政府と日本財団(東京)が昨年、海の日の制定20周年を記念し立ち上げた「海と日本プロジェクト」と提携。県漁連や県内各漁協が協力する。

 未利用魚は▽サイズがふぞろい▽量が少なくロットがまとまらない▽地域の食習慣がない―などの理由から商品価値が低いのが現状。漁師にとっては水揚げしても箱代や氷代といった流通経費の方が高くつき、定置、底引きの網に入っても卸売市場に出さないケースが多い。

 水産庁は漁家所得の向上などを目的に昨年度から、民間の未利用魚活用の取り組みを支援。こうした情勢を踏まえ、福丼県プロジェクト実行委員会(野坂昌之委員長)が「おとましい」をキーワードとする企画を発案した。賛同する飲食店を、和洋中を問わず広く募り、各店が開発する独自メニューを通じて未利用魚の商品価値を高め、福井の食の新たな魅力につなげていきたい考え。

 同実行委は4日、越前町漁協会館で参加意欲のある飲食店を対象に、説明会を開催。野坂委員長は、集まった店主らを前に「未利用魚は鮮魚としてだけでなく、県内の加工業者の協力で頭とはらわたを除いたミンチにして渡すこともできる」などと説明した。説明会は7日に福井市の県水産会館、8日には敦賀市の福井テレビ嶺南支社、小浜市漁協でも開く。

 未利用魚の参加飲食店への受け渡しは、越前町漁協や県水産会館などで行い、店先には、そろいののぼりを立ててもらう。期間中は、のぼりや未利用魚が無償で提供される。

 県水産課は、おとましい丼によって「魚介類の消費拡大につながっていけば」と期待。越前町漁協の小倉孝義専務は「流通ルートに乗らない小さい魚でも味に全く問題はない。多くの飲食店で使っていただき、福井の魚のおいしさを再認識してほしい」と、積極的に協力していく考えを示している。

 福丼県プロジェクト実行委は9月末までの期間中、随時参加店を募っていく。問い合わせは同実行委事務局=電話0776(21)2240。

福井新聞社

最終更新:7月5日(火)17時23分

福井新聞ONLINE