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まるで宇宙基地! 世界最大の電波望遠鏡が中国で完成

sorae.jp 7月5日(火)12時46分配信

望遠鏡は基本的に「サイズこそ力」となっており、日本もハワイに主鏡が8.2mのすばる望遠鏡を持っています。そして今回中国で完成したのは、500メートル球面電波望遠鏡(FAST)です。周りの木々や鉄塔とこの望遠鏡を比べて見てください。あまりの大きさに唖然としてしまいます。
 
中国科学院国家天文台によって中国南部に建設されたFASTには、約1億8000万ドル(約180億円)の資金が投入されました。もちろん現時点では単一鏡として世界最大の電波望遠鏡となっています。
 
FASTの主鏡は4,450枚の三角形のパネルをケーブル上に組み合わせることで作られています。そして観測の際には、これらのパネルがサッカーコート30枚分の面積の反射鏡となって観測に利用されるのです。
 
FASTプロジェクトを率いている科学者のNAN Rendong氏は、「FASTによって、中国の天文学者は銀河の21cm線(水素原子の観測)や微小なパルサー(天文)、あるいは知的生命体からのシグナルを観測することができるでしょう」と語っています。
 
現在電波望遠鏡としては、チリのアタカマ砂漠にアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(アルマ望遠鏡)が稼働しています。こちらは複数のパラボラアンテナを組み合わせることにより巨大な電波干渉計として利用できます。またNASAは2018年に「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」を打ち上げ、欧州も欧州超大型望遠鏡のチリでの建設を予定するなど各国による望遠鏡開発が進んでいます。
 
今後FASTは数ヶ月間のテスト期間を経て、9月に初観測を開始する予定です。この電波望遠鏡はどんな新たな宇宙の姿を教えてくれるのか、そして本当に宇宙人はいるのか…。今後の成果が期待されます。

最終更新:7月5日(火)12時46分

sorae.jp