ここから本文です

竹久夢二の「幻の油彩画」開幕、「裸婦」公開 岡山の郷土美術館50周年展

山陽新聞デジタル 7月5日(火)12時10分配信

 夢二郷土美術館(岡山市中区浜)の創設50周年記念展「幻の夢二の油彩画」が5日開幕し、瀬戸内市出身の画家竹久夢二(1884~1934年)が晩年、米国滞在中に現地の女性をモデルに制作した「西海岸の裸婦」が初公開された。

 「西海岸の裸婦」は、31年6月から32年9月まで米国西海岸に滞在した夢二と親交を結んだ香川県出身の写真家宮武東洋(1895~1979年)の旧蔵品。昨年12月、孫のアラン宮武氏から同美術館が譲り受けていた。

 会場には、夢二が日米で描いた希少な油彩画12点をはじめ、滞米中のスケッチや水彩画など約100点を展示。挿絵入りのエッセーを掲載した現地の邦字紙、東洋が撮影した写真など新資料もある。開会式でロサンゼルスから駆けつけたアラン氏は「岡山は本当に美しい街。宮武家の宝物が夢二の故郷にようやく帰り、とても幸せです」とあいさつした。

 訪れた人は「西海岸の裸婦」の物憂げな表情や色使いなどをじっくり鑑賞しながら、米国で新たな画境を求めた夢二の挑戦に思いをはせていた。

 10月16日まで(月曜休館、祝日は開館し翌日休館)。

最終更新:7月5日(火)12時10分

山陽新聞デジタル