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柳島の“絆”次世代へ 地元住民が郷土史

カナロコ by 神奈川新聞 7月5日(火)7時3分配信

 茅ケ崎市南西部に位置する柳島地区の住民団体が、郷土の歴史をまとめた冊子「柳島いま・むかし」を発行した。住民のうち、地区外の出身者が3分の2を占めるまでになった現状に一念発起し、3年がかりで製作。新住民や子どもたちが地元への愛着を深める1冊となることを願う。

 柳島地区は相模川、小出川、松尾川に三方を囲まれた海沿いのエリア。この地域で暮らす男性11人が2013年、冊子作りを目的に立ち上げた組織が「柳島いま・むかし会」だ。

 柳島の郷土史に関する冊子は、1979年に作られたのを最後に30年以上新たな発行がなかった。この間に人口は約6千人と倍増。郷土史の空白部分を埋めるとともに、新たな住民にも関心を寄せてもらおうと冊子の更新を企画した。

 会員らは月2回のペースで会合を重ね、編集方針を協議。住民に古い写真の提供を呼び掛ける一方、昔の生活や記憶を古老たちに聞き取る作業も進めた。

 こうして完成した冊子は(1)柳島村の成り立ち(2)昔の人々の生活(3)地域の絆(4)柳島の今-の4章で構成。特に(3)の執筆には力を入れたといい、「柳島は今も昔も団結力の強い地域。こういう精神がなぜ育まれたのかをひもとく内容とした」と青木昭三会長(83)は力説する。

 同会は2千部を発行し、一部は市内の図書館や市役所、小中学校に寄贈。今回の冊子発行で培った知識を基に、郷土史学習の出前講座もすでに開催した。

 中心となって編集作業を進めた栗田武則さん(76)は「脈々と受け継がれてきた柳島の魂を将来に引き継ぎたかった。20年、30年後にまた冊子の作り手が現れてくれるとうれしい」と話していた。

 冊子は1部2千円(税込み)。問い合わせは、事務局長の杉山全さん電話0467(86)7700。

最終更新:7月5日(火)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞