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野球の将来を考える 「こども野球しゅのうかいだん」 飛び交う、自由な発想

カナロコ by 神奈川新聞 7月5日(火)7時3分配信

 球団創設5周年を迎えた横浜DeNAは2日、横浜市西区のパシフィコ横浜で、小学生の自由な発想で野球の将来を考える球団初のイベント「こども野球しゅのうかいだん」を開催した。約150人の応募者から選ばれた約50人の小学5、6年生が参加。池田純球団社長、高田繁ゼネラルマネジャー(GM)ら球団職員が見守る中、球団や横浜のまち、野球の未来を思った自由なアイデアがテーブルの上を飛び交った。

 野球をもっと普及させるには、球場をもっと楽しい場所にするには-。「『そんなのありえないよ』とか、人の意見を否定せず、楽しそうな意見をどんどん出そう」。池田球団社長の合図で首脳会談はスタートした。

 「選手」「社長」「コミッショナー」「GM」「審判」の五つのグループに分かれて議論した。参加者は初対面同士とあって最初は言葉少なだったが、数十分で机上はアイデアが書き出された付箋紙でいっぱいに。意見を交わしながら膨らませたアイデアを画用紙にまとめ、代表者がマイク片手に発表する本格的な「しゅのうかいだん」だった。

 テーブルでは実現に近そうな意見や奇抜なアイデアが飛び交った。夏場の選手や観客の体調を気遣った「気温28度以上の時は客席から冷たい霧を噴射」には、池田球団社長も「いいね」と賛同。ほかにも「球場内に水族館やホテルを」「客席が動いていろんな角度から試合が見える」といった意見に球団職員も「楽しそう」と笑顔を見せた。

 野球の普及へ「18人がそろわなくても試合がしたい。プレーできる人型ロボットを」といった意見も。「逆転が盛り上がる」と考えたグループは「七回は時速200キロの打撃マシンを打つ。ヒットが出たらボーナス得点」と目からうろこの発想を生んだ。

 「球場に大きなキッズルームを」と提案した女子生徒(11)は「小さい子どもを連れていたお客さんが大変そうだったから」。発表者の男子生徒(11)は「出し合った意見がどんどん大きくなって楽しかった」とほおを緩め、母(36)も「子どもにここまでできるのかと驚かされた。付箋で意見をまとめるのも大人がやっていること。貴重な体験ができた」と満足げだった。

 池田球団社長は「すごく勉強になった。みんながこれからの野球を背負っていく。今後も楽しいことをもっと考えてくれたら、楽しい未来が待っている」と話した。アイデアは7日、ヤクルト戦(横浜)の試合前のグラウンドで発表される。

最終更新:7月5日(火)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞