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15年の経験 冊子に ブルーベリー栽培の桶川さん(滑川)

北日本新聞 7月5日(火)22時6分配信

■「苦労する人の一助に」

 夏の味覚、ブルーベリーの栽培に独学で取り組んでいる滑川市清水町の園芸愛好家、桶川克己さん(69)が、15年にわたる栽培経験を冊子にまとめた。苗木の全滅など失敗を繰り返しながらも、試行錯誤して品質を高め、市内外にファンを持つまでになった。「自分と同じ栽培に苦労している人に読んでもらい、一助になればうれしい」と話す。

 桶川さんは会社勤めをしていた1999年、滑川市二塚の農地を借り、念願だった果物の栽培に挑戦。2002年から、当時県内では作り手が少なかったというブルーベリーの栽培を始めた。

 だが、最初の年から壁にぶつかった。植えた苗木60本が全て枯れた。翌年も、その翌年も枯れた。専門書を読みあさり、産地の長野、山梨などの農園も見学して勉強した。

 「本来、信州など涼しい気候向きで、気温が高い富山では難しいと感じた。挑戦のしがいがある、と逆に火が付いた」。地中の温度管理を徹底し、土も酸性の強いものに入れ替えるなど工夫を重ねた。

 やがて成果が出始め、苗木が育ち、実を付けるように。「ほんの5、6粒が宝石に見えた」と言う。5年ほど前からようやく収穫できるようになり、摘み取り体験を始めたところ、「甘くておいしい」と評判になった。

 現在は約2千平方メートルに、6~7月に収穫するハイブッシュ系、8月が収穫期のラビットアイ系の計35品種560本を植える。ことしの夏も無事に収穫期を迎えた。

 15年目を迎えてまとめた冊子は23ページで、県内でも育てやすいと考える大粒「エチョータ」など各品種を紹介。栽培の注意点を細かく記し、自家製ジャムのレシピも載せた。

 桶川さんは「いまだに苗木を枯らし、反省ばかりだが、おいしいと喜んでくれる人がいるのが励み。いつまでも挑戦したい」と笑顔で話す。冊子は希望者に印刷代のみで配る。問い合わせは電話080(6364)4388。

北日本新聞社

最終更新:7月5日(火)22時6分

北日本新聞