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定年退職後の生活、夫婦関係は悪化?満足度は?

SUUMOジャーナル 7月5日(火)8時0分配信

60代のメインイベント、定年退職。その後は、仕事に縛られない自由な生活が始まります。前回までは、定年後の住まい、不安と楽しみについてのアンケート結果をお伝えしましたが、今回は退職後の生活、そして夫婦関係の変化についてです。みなさん、仕事がなくなることでどんな変化があったのでしょうか。実際に定年退職した60代、70代の男女にアンケートを行った結果をご紹介します。

■趣味に没頭できたり、生活のリズムが規則的になったり……プラスな変化が上位に

【画像1】「趣味に没頭できるようになった」「生活のリズムが規則的になった」などプラスな変化が多い(SUUMOジャーナル)

まず、定年退職して変化したことは何だったのでしょう。

一番多かった回答は、「趣味に没頭できるようになった」43.0%、次いで「生活のリズムが規則的になった」が42.0%でした。仕事に縛られず、自由に使える時間が増えたことにより趣味に没頭できるのは、定年後ならではですよね。2位の「生活のリズムが規則的になった」はちょっと意外にも思えますが、仕事で毎日バラバラな時間に帰宅していたのがなくなったり、朝昼晩ときちんと決まった時間に食事を取るようになったなど、生活のサイクルが安定するのかもしれません。

次いで、「自由に使えるお金が減った」と「健康的になった(散歩をするなど)」が同率で35.7%。前者は一定の収入がなくなるため、仕方のないこと。後者は時間ができたことで、今までできなかった健康への配慮ができるようになったということでしょう。

以下、「家族との時間が長くなり、関係性が深まった」31.0%が続きます。
定年退職というと、今まで打ち込んでいた仕事が目の前からなくなり解放される一方で、これからの生活への不安や、仕事という生きがいを失うことでの喪失感がありそうですが、こうしてみると、収入面ではマイナスかもしれませんが、生活全体としてはプラスな変化が多いように感じます。

■夫婦関係は変わらない人が多いが、旅行や共通の趣味などで仲が良くなった人が2割も

【画像2】約75%が「特に何も変わらない」と回答(SUUMOジャーナル)

一方、夫婦関係はどう変化したかの問いには、7割強が「特に何も変わらない」と答えました。生活面の変化ではプラスな要素が多くても、夫婦関係に大きく影響はないようです。

ただし、「仲が良くなった」という人も約2割いて、これは「よく話すようになった」、「外食や旅行に出かける機会が増えた」、「共通の趣味をもった」などが影響している模様。逆に、「仲が悪くなった」という人は、「顔を合わす時間が増えた」や「一緒にいる時間が長いので、欠点が見えてしまう」、「貯蓄を妻が使いすぎる」などの理由を挙げていました。

一緒にいる時間が長いと「嫌だな」と思うことも増えますが、一緒に旅行に行ったり、共通の趣味をもつなど楽しみを共有することでプラスの方向に変えている人も多く、これは定年後でなくても見習いたいものですね(笑)。

■今の暮らしへの満足度は、約6割が80点以上という高い結果に

最後に今の暮らしの満足度を聞いてみました。今回はインターネット調査のモニター登録をしている人に聞いているのでバイアスがかかっているともいえますが、なんと100点満点を付けた人も17人いて、全体の約6割が80点以上の点数を付けているという結果に。定年後の暮らしの満足度が高いことが分かります。

それぞれコメントは、以下のとおりでした。
□100点
・今が最高(61歳・男性)
・何もかも申し分なく 充実した楽しい日々(68歳・女性)
・いつも明るい妻に感謝です(68歳・男性)
□90~99点
・金銭的にもっと余裕がほしい分だけ、マイナス10(70歳・男性)
・欲をかけば際限がないが、あと10点はこれからの可能性に残しておく(75歳・男性)
・別に不満もなく今が一番幸せだと感じている(75歳・女性)
□80~89点
・楽しく過ごしているが、何か夢中になるようなことを見つけて、より一層楽しくしたい(63歳・男性)
・残り20点は健康が維持できなかったこと(69歳・男性)
・老後の心配がないとは言えないから(69歳・女性)
□70~79点
・健康に恵まれ、お金の心配もしなくて良いが、孫がいないのが不満(67歳・女性)
・年金もだんだん少なくなり、貯金がだんだん減ってしまっているのでとても不安(70歳・女性)
・健康と経済的な不安がある(74歳・男性)
□60~69点
・自由であるが、妻に先立たれたので(72歳・男性)
・夫が一日中家にいるのでうっとうしい(67歳・女性)
・好きなことができる半面、ローンの支払い等不安がある(64歳・男性)
□50~59点
・生活満足度は100だが、経済的には0なので(63歳・男性)
・目標とか目的意識というものがもてないでいる自分に戸惑っている(66歳・女性)
・可もなく不可もなくといったところ(71歳・男性)
□40~49点
・自由なようで、気遣いが多くなった。夫婦仲の悪くなった要因の一つといえる(71歳・男性)
・生活にゆとりがない(62歳・男性)
□30~39点
・健康不安要素が多く、思う存分楽しめない(65歳・男性)
□20~29点
・これからの生活費が不安でしょうがない(65歳・男性)

それぞれ言い分はありますが、「健康面」と「経済面」が満足度に占める割合は大きいようです。

今の暮らしの満足度は?(300人中)
100点:17人
90~99点:63人
80~89点:101人
70~79点:57人
60~69点:31人
50~59点:18人
40~49点:7人
30~39点:2人
20~29点:4人

アンケート結果から、今の暮らしにおおむね満足しているシニア層の姿が見えてきました。これから老後を迎える人たちにとっては、とても心強い結果です。また、シニアにとって生活する上での不安要素の代表は、健康面と経済面ということも分かりました。
そしてもうひとつ。仕事がなくなったとき、家庭や夫婦関係が生活の満足度を大きく左右するようです。「今が最高!」と言える100点満点の老後を目指して、家庭や夫婦関係を充実させる努力をしてみると、老後だけでなく、あなたの「今」の満足度もアップするかもしれませんね!

●調査概要
[定年後の暮らしに関する調査]より
・調査期間:2016年4月26日~2016年4月27日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:定年退職した、全国の60歳以上79歳以下の男女
・有効回答数:300名(男性256名、女性44名)

荒川文乃

最終更新:7月5日(火)8時0分

SUUMOジャーナル