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不登校は地域ぐるみで取り組みを 和歌山県教育会議

紀伊民報 7月5日(火)16時32分配信

 和歌山県の知事部局幹部や県教育委員会が連携して教育問題に取り組む「県総合教育会議」が4日、県庁で本年度初めて開かれ、喫緊の課題となっている不登校問題解決に向けて話し合った。学校だけでなく、地域や社会でも取り組むべきことや幼少期から対応力を付けられるよう保護者に働き掛ける必要性などが議論された。

 昨夏、2014年度の県内不登校率が小学生では全国最悪となり、中学生では3番目に高いことが分かった。課題解決の方策を探ろうと、県教委が昨年末に有識者会議を設置。会議は5回の議論を報告書にまとめ、1日に宮下和己教育長に提出した。

 総合教育会議には教育委員や知事部局幹部、仁坂吉伸知事、宮下教育長が出席し、この報告書を基に議論した。

 教育委員から「家庭で親から褒めてもらうことが少なくなった。地域で子どもを認める機会をつくれないか」という意見や「対人関係が基で不登校になることが多い。乳幼児期に相手や自分を信じる力を付けていない子どもが増えたためではないか。子育て支援に力を入れないといけない」という指摘もあった。宮下教育長は「例えば、知事部局と連携し、乳幼児の健診の機会を活用して、保護者に働き掛けられないか」と提案した。

 このほか「不登校を克服することは人格形成のチャンスという考え方もある。子どもの将来を見ながら対応策を考えるべきだ」「得意な分野がなくて自信が持てない子が多いように思う。全国の成功事例に学び、早く現場に浸透させることも大事」などの意見もあった。

 学校や教員らと合わないことが不登校のきっかけになるという点について、宮下教育長は「高校ではやり直せる態勢がある。小中学校ではいじめが起こったときなど、公立内で学校を変わることは可能。不登校についても、私学やフリースクールを含めて、幅広く考えていく時期に来ていると思う」と話した。

最終更新:7月5日(火)16時32分

紀伊民報