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ジビエ肉の販路拡大へ 料理店も参加し振興協設立

紀伊民報 7月5日(火)16時32分配信

 シカやイノシシといった「ジビエ料理」を提供する和歌山県内の料理店や宿泊施設、食肉解体処理施設が13日、「わかやまジビエ振興協議会」を設立する。業界関係者が連携して、ジビエ肉の販路拡大や流通の円滑化などに取り組み、鳥獣害軽減や山間地域の産業育成につなげる。

 深刻な鳥獣による農林業被害の軽減策の一つとして、県はシカ・イノシシ肉の格付け制度導入や試食商談会の開催など、ジビエ振興を打ち出している。県によると、2015年度はシカやイノシシの食肉処理頭数が前年度より大幅に増加。これをさらに推進するため、関係機関が集まって協議会をつくることにした。

 発起人は、田辺市本宮町の食肉処理販売施設「ジビエ本宮」、田辺市龍神村の温泉旅館「小又川温泉元湯楽酔舎」、古座川町鳥獣食肉処理加工施設など9団体で、今後会員を広く募る。発起人代表は和歌山市の食肉処理販売施設「いの屋」で、事務局は旅行会社のJTB西日本和歌山支店。

 会議では、会員間の需給調整など流通の円滑化、学校給食への活用促進、捕獲体験ツアーや皮革製品開発の検討などを議論する。県や関係町も連携し、要望を施策に反映させたいという。

 仁坂吉伸知事は「ジビエの流通は牛肉や豚肉ほど、整備されていない。業界組織がまとまれば、さまざまな企画が出たり、国や県、猟師など各関係機関への働き掛けができたりし、業界が盛り上がる」と期待している。

 協議会は13日、和歌山市の県民文化会館で設立総会を開く。会の規約や役員、本年度の事業計画などを決める。

最終更新:7月5日(火)16時32分

紀伊民報