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中能登にほら貝道場 奏法継承、愛好者増やす

北國新聞社 7/5(火) 2:51配信

 中能登町で、ほら貝の奏法を継承するグループ「法(ほ)螺(ら)貝中能登道場」が発足した。ほら貝は、中世に山岳信仰の霊場として栄えた町内の国史跡「石動山(せきどうさん)」の修(しゅ)験者(げんじゃ)が吹き鳴らしていたとされる。メンバーは5日、修験者が水行に励んだ不動滝(同町井田)の滝開きで演奏するほか、今後は町のイベントに出演して愛好者の拡大を図る。

 ほら貝は、巻き貝を加工した楽器で、戦国時代には合戦の合図や兵の戦意を高めるために使われていた。道場によると、中能登町では、天平太鼓保存会の演舞や滝開きの合図などでほら貝が使われているが、吹ける人は少ないという。

 道場は、天平太鼓保存会に所属する森川喜平さん(67)=同町久江=と松本保さん(68)=同町二宮=が中心となって結成した。中能登町と七尾市の9人が、週末に不動滝や石動山に集まり、稽古に励んでいる。

 天平太鼓保存会でもほら貝を吹いている松本さんは、和歌山県の修験者から奏法を教わった。道場では指導役として、高い音の「甲音(かんおん)」や低い音の「乙(おつ)音(おん)」の出し方などを助言する。

 5日の滝開きでは、メンバーがほら貝の音を響かせるほか、新潟県の八海山を拠点に活動する修験者、遠藤岳道さんを招き、模範演奏を披露してもらう。

 道場は中能登町内を中心に愛好者を増やし、重厚な音色の魅力と、石動山ゆかりの歴史を伝えていく。松本さんは「腹に力を入れる腹式呼吸で吹くので、健康づくりにもなる。気軽にほら貝に触れてほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/5(火) 2:51

北國新聞社

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