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松山らトップ選手辞退で加速?東京で「五輪ゴルフ」見納めか

東スポWeb 7月6日(水)6時59分配信

 ゴルフが再消滅か――。リオデジャネイロ五輪に向けて世界のトップゴルファーの出場辞退が相次ぐなか、日本のエースと期待された松山英樹(24=LEXUS)も辞退を表明した。多くの選手がジカ熱の流行や治安といったリオ独自の問題を理由に挙げており、4年後の東京五輪では一流選手が顔を揃える可能性もあるが、2024年大会の競技種目が決まるのは来年の17年。東京を最後に再び五輪からゴルフが消える可能性を否定できない、危険な状況なのだ。

 112年ぶりに復活したゴルフが五輪で行われることが決まっているのは2020年の東京まで。2024年の競技種目は開催地とともに来年の国際オリンピック委員会(IOC)総会(ペルー・リマ)で決定される。東京五輪でのゴルフの成否は無関係。リオでの盛り上がりが、ゴルフの命運を握っていると言っていい。

 そうした状況にもかかわらず起きたのが雪崩のような辞退者の続出だ。4月にアダム・スコット(35=オーストラリア)が日程面を理由に辞退を表明した時点では特殊なケースとみる向きが多かったが、その後、事態は一変。ジカ熱の流行を懸念し、世界ランク1位のジェイソン・デイ(28=同)、アイルランド代表として出場予定だった同4位のローリー・マキロイ(27=英国)らビッグネームも相次いで欠場を決めた。

 現在の世界ランク20位以内では松山が実に6人目の辞退者。同じ国からは最大でも4人しか出場できない大会フォーマットということもあり、20位以内で出場が見込まれている選手はわずか8人しかいない。

 しかも、同3位のジョーダン・スピース(22)ら米国勢はほとんどが態度を明らかにしておらず、今後、さらに辞退者が出る可能性もある。

 目立った辞退者が出ていない女子とは対照的に、男子はIOCが各競技に求める「トップ選手の参加」という条件を満たしているとは言いがたい状態。ツアー関係者からは「五輪はアマチュアの祭典ではないのか? 多忙なツアープロではなくアマの大会にすればいい」というシビアな声も聞かれる。これは現在のIOCの考えとは相いれないものだろう。

 そんななか、リオ五輪期間中に開催されるシニアツアー「ファンケルクラシック」の記者会見(4日)に日本プロゴルフ協会会長として出席した倉本昌弘強化委員長(60)は「スコットを除けば、選手たちは五輪が嫌だと言っているわけではない。治安や病気が問題になっている。それは開催地にリオを選んだ側の問題であって、ゴルフの存続に影響するようでは困る」。辞退者続出の現状について冷静な見解を示した。

 ただし、倉本強化委員長は以前から開催が決まっていない“東京後”については「楽観できない」という立場。辞退者の続出がIOCの判断に影響を与えなかったとしても、ゴルフの五輪存続に向けて、厳しい見方をしていることに変わりはないのだ。

 松山を含め、それぞれに事情を抱える選手たち個々の判断は尊重されるべきだが、五輪におけるゴルフの今後を考えると、辞退者続出がプラスにならないことだけは確か。ツアー側のシビアな反応もあるだけに、五輪でのゴルフは東京が見納めとなってしまうのだろうか?

最終更新:7月6日(水)7時8分

東スポWeb