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野村 両リーグ10勝一番乗り!広島貯金最多17で2位DeNAに「10・5差」

デイリースポーツ 7月6日(水)6時59分配信

 「中日1-4広島」(5日、富山市民球場)

 2桁一番乗りだ!広島の野村祐輔投手(27)が6回3安打1失点で両リーグ最速、自身3年ぶりの10勝目をマークした。二回に1点を失ったが、持ち味の打たせて取る投球でゴロの山を築いた。チームは2連勝で2位・DeNAとのゲーム差を10・5に広げた。6日は、黒田が日米通算200勝を目指し先発する。最高の勝利で勢いをつけ、右腕にバトンを託した。

 白い歯が何度もこぼれた。10勝目をプレゼントしてくれたのは、頼もしきチームメートたちだ。ベンチ前で最高の笑顔と共に勝利のタッチを交わす。両リーグ最速で2桁勝利。記念星は打たせて取る投球でつかみとった。

 富山で持ち味を余すところなく発揮した。0-0の二回無死一、三塁。1点は失ったものの、福田を二ゴロ併殺打に仕留め、傷口を最小限に食い止めた。その後も味方を信じてテンポ良く投げ込み、築いた凡打の山。「低めにコントロールできていたしゴロが多かった。緩急も使って投げられた」。18アウトのうち、実に10個がゴロアウトだった。

 9勝目をマークした前回に続き2戦連続で地方球場での登板。独特の傾斜が緩やかなマウンドでも、自分のフォームを崩さなかった。「意識しなかった。意識するとフォームのことを考え、打者と勝負できないから」。これで呉、三次、富山と地方では今季3戦3勝。春季キャンプから磨いてきた、軸足にしっかりと体重を乗せるフォームで躍動した。

 歓喜の瞬間を届けたい人がいる。チームの用具を運び続けて40年目を迎えた、運搬係の前真澄さん(65)だ。6月12日の楽天戦(コボスタ宮城)を最後に第一線から退いたが、7月1日のDeNA戦(横浜)で久しぶりに再会。ガッチリと握手を交わし「入団してからずっとお世話になったし感謝している。今の投球を続けていけよ、と言ってもらいました」。退任前に前さんが口にしたのは「優勝して、みんなが喜ぶ姿を見たい」。その願いをかなえるためにマウンドに上がり続ける。

 3年ぶりの10勝目を、12年の前田(ドジャース)以来となる12球団最速で飾った。海を渡ったエースの不在を感じさせない快投劇。それでも「これを続けられるように頑張りたい」と慢心はない。

 野村が首位を快走するチームに新たな推進力をもたらした。「後半戦のローテはわからないが左のジョンソン、右の祐輔とフル回転で回ってもらう」。緒方監督の言葉が、野村に対する信頼の厚さを表している。

最終更新:7月6日(水)7時34分

デイリースポーツ

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