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V6、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2が登場した6月の「ミュージックステーション」を人気音楽ブロガーが定点観測レポート!

M-ON!Press(エムオンプレス) 7月6日(水)18時25分配信

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

桑田佳祐「ヨシ子さん」MVはこちら

[前編]では女性シンガーや48/46グループについて取り上げましたが、[後編]は6月のハイライトともなったこのバンドのパフォーマンスの話題からどうぞ。

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■カオスといい話:地獄図、桑田佳祐

今月のMステに最も大きな爪痕を残したのが24日に出演した地獄図(ヘルズ)。宮藤官九郎監督の映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」の劇中内バンドがそのままMステに登場という形になりましたが(すでにフェスにも出演しています)、オープニングでは設定どおり「地獄から来ました」的なことを言っていたのがいつの間にか「メイクには2時間弱かかる」なんて話していて、徐々にやっている方のキャラクターが混乱していく感じが面白かったです。

このバンドのメンバーは長瀬智也、桐谷健太、清野菜名、神木隆之介の4人。桐谷健太は最近よくMステに出ますね。その桐谷健太、パフォーマンス中はドラムセットの上に立ち上がったり、曲の途中にトークのセットまで戻って桑田佳祐に対して「いとしのエリー」の物まねを交えつつバンドへの参加を勧誘したりと(あえなく断られていましたが)、かなりのやりたい放題。

特殊メイクに身を包んだ面々が暴れまわっている様は、Mステの1シーンというよりはちょっとしたショーを観ているようでした。この日披露された楽曲「TOO YOUNG TO DIE!」は、作詞を宮藤官九郎、作曲を元THE MAD CAPSULE MARKETSのKYONOが担当。ナンセンスな歌詞が続く序盤からサビで異様にキャッチーになる展開は結構クセになります。

地獄図のパフォーマンスに巻き込まれていた桑田佳祐は今月のMステに17日と24日の2回登場。17日は「大河の一滴」と「ヨシ子さん」、24日には「愛のプレリュード」と「ヨシ子さん」をそれぞれ披露しました。

レゲエ調で世間の移ろいについて歌いながら世の中へのエールを送る「ヨシ子さん」、桑田流歌謡ロックとも言うべき「大河の一滴」、夏だ! サザンだ! のイメージに近い爽やかな「愛のプレリュード」とそれぞれの楽曲で彼のキャラクターが出ていましたが、特に印象に残ったのは17日のトークパート。

VTR企画で沢田研二「勝手にしやがれ」が出てきたことにちなんで、指原莉乃がサザンのデビュー曲「勝手にシンドバッド」のタイトルの由来について質問。これに対して「勝手にしやがれ(沢田研二)×渚のシンドバッド(ピンク・レディー)」というよく知られた話で返した桑っちょでしたが、そこから「実はこれは『8時だョ!全員集合』で志村けんさんがアドリブで発したもの」「デビュー後に加藤 茶さんから『これドリフのネタだよな』と言われた。無視したけどあのとき謝っておけばよかった」というエピソードを披露。これにはタモリも驚いていました。

また、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの登坂広臣からの「曲作りをする際に昔と今で変わったことはあるか」という質問に対しては、「昔は歌詞を適当に作っていたが、デビューからしばらくすると歌詞への反響がたくさんあった。歌詞ってこんなに大事なのか、と気づいてそれからはちゃんと歌詞を作るようになった」という旨の話を真面目に返答。

うしろではコブクロの小渕健太郎も神妙な面持ちで聞いていましたが、時間の都合か司会の弘中アナに強引に打ち切られてしまいました。この話はもっと長く聞きたかったです。

■今月のジャニーズ:V6、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2

今月もジャニーズ事務所のグループが複数出演していました。ここでまとめてご紹介したいと思います。

10日に出演して新曲「Beautiful World」を披露したのがV6。この曲は秦 基博の作詞作曲によるものですが、サビのメロディや譜割りが完全に秦 基博印ですね。ぜひともセルフカバーを聴いてみたいです。

ちなみにメンバー6人のうち森田 剛のみ秦 基博のことを知らなかったそうですが、「ドラえもんの曲」と言ったら通じたとのこと。「ひまわりの約束」が彼のファン以外の人にも広がったことを示すエピソードだったと思います。

今回の楽曲はダンスを最小限にして歌を聴かせる構成になっていましたが、最後のサビでは井ノ原快彦、三宅 健、岡田准一の3人が肩を組んで歌う格好に。酔っぱらって行ったカラオケの後半みたいな感じになっていましたが、メンバー間の飾らない関係性が伝わってくるいいシーンでした。

17日に出演した関ジャニ∞は、彼らにとって意外にも初の“夏曲”となる「罪と夏」を披露。サーフィン感のあるイントロからORANGE RANGE風のミクスチャーサウンドに流れ込み、メロディはちょっと80年代アイドルソング風だったりとかなりめちゃくちゃな感じの曲ですが、こういうのをさらっとシングルで出してしまうところがジャニーズのすごさだったりします。

曲に引っ張られてか、メンバーそれぞれが好き勝手に変顔をしたりとリラックスした雰囲気でのパフォーマンスでした。

今月のジャニーズ系出演者の中では最も後輩にあたるKis-My-Ft2が出演したのは24日。アルバム『I SCREAM』のリリースに合わせて、「Gravity」と「YES! I SCREAM」のメドレーを披露しました。

EDM調の「Gravity」は、嵐『THE DIGITALIAN』で、祝祭感溢れるムードが印象的な「YES! I SCREAM」はHey! Say! JUMP『JUMPing CAR』あたりでトライされていたように思いますが、グループごとの方向性をどうやって調整したり必要に応じて受け渡したりしているのかとても興味があります。

今度のMステは7月8日。前回のMステ出演で話題をさらった水曜日のカンパネラが今度はどんなことをしてくれるのか楽しみです。それでは来月もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー)

【2016年6月10日放送分 出演アーティスト】
大原櫻子「大好き」
Flower「やさしさで溢れるように」
乃木坂46「きっかけ」
V6「Beautiful World」
斉藤和義「マディウォーター」
コブクロ「桜」「未来」

【2016年6月17日放送分 出演アーティスト】
AKB48「翼はいらない」「恋するフォーチュンクッキー」
藤原さくら「Soup」
アリアナ・グランデ「Into You」
関ジャニ∞「罪と夏」
岸谷 香「M」「ミラーボール」
コブクロ「STAGE」
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「MUGEN ROAD」
桑田佳祐「大河の一滴」「ヨシ子さん」

【2016年6月24日放送分 出演アーティスト】
GENERATIONS from EXILE TRIBE「涙」
Kis-My-Ft2「Gravity」「YES! I SCREAM」
地獄図「TOO YOUNG TO DIE!」
平井 堅「魔法って言っていいかな?」
布袋寅泰「35周年オールタイムメドレー」
桑田佳祐「愛のプレリュード」「ヨシ子さん」

最終更新:7月6日(水)18時25分

M-ON!Press(エムオンプレス)