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立ち乗客3人で「すげー満員じゃあ」――岡山の交通、住宅、生活事情

@IT 7月6日(水)6時10分配信

 2012年に岡山にUターンした中嶋政和です。

 関西と東京で25年間暮らしていた私の帰郷直後の正直な感想は、「夜の住宅地が暗い!」「食べ物が新鮮でおいしい!」「通勤が快適!」でした。

【その他の画像】かわいい岡山の路面電車

 岡山の夜は街灯の数が少なく、住宅地では「蛍光タスキ」が必須です。岡山の食べ物は安心安全で、しかも採れたての食材がいっぱいあります。

 通勤は快適です。東京の超満員電車で通勤していたころを思うと、精神的にも体力的にもとても楽になりました。2~3人立っている人がいる電車で「すげー満員じゃあ」と話している人がいて、「こんなに空いているのに」と驚いたことがあります。

 U&Iターンの理想と現実:岡山編、第2回は交通事情や住宅情報など、岡山の「暮らし」をセキララにお伝えします。

●交通情報

 岡山県は交通基盤が充実しています。高速道路整備率(予定路線延長に対する供用延長の割合)は全国第1位で、トラックセンターもあり、運搬の拠点になっています。

○新幹線・飛行機

 東京に行く交通手段は飛行機派と新幹線派に分かれます。それは、どちらも所要時間に大きな差がないからです。

 新幹線は、のぞみ、ひかり、こだまが停車し、最速3時間17分で東京に到着します。

 飛行機は、直接のフライト時間は75分ですが、空港までのバスや電車での移動を含めると、新幹線とだいたい同じぐらいの時間がかかります。

○岡山駅

 岡山駅は関西、広島、四国、山陰の東西南北各方面に行く鉄道の拠点です。岡山駅前には桃太郎大通りがあり、「路面電車」「バス」「めぐりん」「タクシー」などが行き来しています。

○路面電車

 岡山駅前から、2本の「路面電車」が通っています。東山行は3キロを17分で、清輝橋行は2.1キロを12分で走ります。いろいろな車体の電車が、私たちを楽しませてくれます。

 岡山市内は、バス路線が発達しています。「両備バス」「中鉄バス」「岡電バス」「宇野バス」「下津井バス」など複数のバス会社があり、各方面にバスが走っています。百貨店の天満屋にバスステーションがあり、ほぼ全てのバスが停まります。

 岡山市内の主要な場所を循環する「めぐりん」というバスは、運賃が100円均一(※)です。

※ルートによっては200円の場合もあります

○ももちゃり

 岡山市には市が運営しているレンタルサイクル「ももちゃり」があります。

 利用料は、初回60分100円、30分追加ごとに+100円。1日最大1000円です。支払いは、PiTaPaなどの各種ICカードが使えます。

 観光だけでなく、通勤や買い物、ビジネスにも利用されており、サイクルポートが毎年増えています。

●住宅情報・生活費

○住宅情報

 東京で人気の「吉祥寺」と「岡山市中区」の家賃相場を比べてみましょう。

 1DK~2DKでは岡山市中区は5.23万円、吉祥寺は10.06万円でした。1DK以上で比べると、岡山市中区は吉祥寺の約半額の家賃で住めることが分かりました。

○生活費

 総務省統計局が実施する家計調査報告(2人以上の世帯)の2015年10月分「1世帯当たり1カ月間の収入と支出」を見ると、岡山市の食費は「8万1055円」、東京都区部の食費は「8万8352円」と7297円安いことが分かります。しかし、その他の生活費、特にガス代は全国平均より高いので、注意してください。

○ショッピング

 岡山県の繁華街は、主に3つのエリアに分かれます。

 1番にぎわっているのは、岡山駅周辺です。西日本最大規模の旗艦店「イオンモール岡山」、岡山駅地下街の「一番街」、周辺には「岡山駅前商店街」「タカシマヤ」などがあります。

 私が子どものころに人気があった「天満屋」周辺は、天満屋向かいの「岡山ロッツ」が最近リニューアルし、活気が出てきました。

 倉敷市も「三井アウトレットパーク倉敷」「イオンモール倉敷」「アリオ倉敷」などで賑わっています。

●観光・レジャー

 岡山には多くの観光地があります。

 白壁・なまこ壁の屋敷や蔵が並び風情が感じられる「倉敷美観地区」には、「大原美術館」「倉敷アイビースクエア」「いがらしゆみこ美術館」「星野仙一記念館」など足を運んでみたいスポットが多数あります。

 歴史好きなら、豊臣秀吉の水攻めで有名な「備中高松城跡」、自由に立ち入りできる古墳として日本最大(全長350メートル)の「造山古墳」、特別史跡「旧閑谷学校」、黒塗りの天守閣が荘厳な雰囲気を漂わせる「岡山城」などがおすすめです。「西大寺」は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」のロケ地に使われたことや、国の重要無形民俗文化財に指定されている西大寺会陽(はだかまつり)で有名です。

 レジャー派には、ジャージー牛の育成が有名な「蒜山高原」、瀬戸内海を眺めながら遊べる遊園地「鷲羽山ハイランド」、急流下りの「高梁川カヌー」もよいでしょう。

 景観好きならば、日本三大庭園の「後楽園」、標高430mの臥牛山山頂にあり、冬季には「天空の城」として雲海に浮かぶ「備中松山城」、日本のエーゲ海として称されている「牛窓」もはずせません。

 交通や生活の便がよく、見どころもたくさんある岡山県、興味をお持ちいただけましたか? U&Iターンの理想と現実:岡山編、次回はIT技術者・デザイナーの仕事環境を紹介します。


○筆者プロフィール 中嶋政和:クリエ・ココ 代表取締役。2012年4月、Uターンにより岡山市に戻り起業。ITベンチャーで起業するなら「安心安全で自然災害が少なく開発作業中断の可能性が低い場所で」と考えた場所が岡山市でした。ITサービスの価値を高め、豊かな社会の実現に貢献してまいります。

●@IT式 U&Iターンスタイル
 ここ数年、政府主導で地方創生が促進され、実際に都市部から地方に移住した人の数は5年で4倍に増え、2014年度には1万1735人と1万人を超えた。しかし、まだまだ地方移住に不安を抱える読者も多いだろう。@ITはその理由の1つに「情報の少なさ」があると考えた
 「@IT式 U&Iターンスタイル」は、全国各地のUIターンエンジニアたちが、地方での生活の実情や所感などをセキララに伝えていく。ご当地ライターたちのリアルな情報は、U&Iターンに興味のある方々の役に立つだろう。

最終更新:7月6日(水)6時10分

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